就労支援

障害者が転職を成功させるために必要な準備は?採用試験の対応策も紹介

「障害者は健常者に比べて転職は難しいの?」
「障害者が転職で有利に進める方法は?」

など、障害者の転職に不安をお持ちかもしれませんね。

私自身も障害者として転職を経験したひとりです。
転職を進める段階でとても不安を覚えました。

そんな経験を加味して、この記事では障害者が転職するうえで、どのような準備が必要なのか?
また、採用試験の対応策など、障害者が転職を有利に進める方法を紹介します。

気になる障害者のおもな転職理由は?

あなたが転職を希望していたら、他の障害者はどのような理由で転職するのか?この気になる理由を紹介します。

 

個人的理由による離職・転職が過半数以上

厚生労働省が発表した「平成25年度障害者雇用実態調査結果」によると、障害者は個人的理由の離職・転職が6割を占めています。

・個人的理由 61.3%
・事業者の都合 19.5%
・定年・契約期間満了 7.3%
・その他・無回答 11.9%

また、どのような個人的理由で離職・転職したのか?
具体的理由は以下のとおりです。

個人的理由の具体的な内容(複数回答)

※上位4つを抜粋

・賃金、労働条件に不満 32%
・職場の雰囲気・人間関係 29.4%
・仕事内容があわない 24.8%
・会社の配慮が不十分 20.5%

これらの内容から、給料や人間関係、仕事内容で不満を持ち、離職・転職しています。

健常者の年収平均が432万円であることに対して、障害者の平均年収は約200万円程度です。

これらのデータから見ても、給料が少ないのは明白でしょう。

 

今すぐ転職をするべき?

先の理由を見ますと、給料の低さや会社や周りの人間に問題があるように感じたかもしれませんね。
「だから今すぐ転職する!」と行動する前に、まずは会社や上司にこちらの現状を相談してみるのが良いでしょう。

例えば、

「障害で能力以上の仕事ができないので、仕事量を減らしてほしい」
「自分の能力が発揮できる、部署に配置してほしい」

などを伝えます。

実は、会社側も配慮をしたくない。ということでは無く、忙しい事によってこちらの状況を理解されていなかっただけ、ということも十分ありえます。

相談して労働環境などが改善されれば、ムリして転職する必要はありません。

まずは会社や上司に相談し、対応を見てから転職を決めるのも1つの方法でしょう。

障害者が転職するのに必要な準備は?

会社や上司に相談しても解決しない場合は、具体的に転職の準備を進めても良いかもしれません。

障害者が有利に転職するには、事前準備が必要不可欠です。

障害者の転職に携わっている私が、どのような準備が必要なのかを詳しく紹介します。

 

転職の準備は在職中に行う

転職の準備を在職中に行うメリットは、以下の3つです。

・収入が途絶える心配がない
・時間をかけて転職先を見つけられる
・転職をやめたとしても影響がない

会社をやめると収入が途絶えてしまい、落ち着いて転職に向けた準備ができません。
収入があれば余裕も生まれ、時間をかけて転職先を見つけることが可能です。
仮に転職をしない選択をしても、無職になる心配もありません。

効率よく転職の準備をするため、休日やスキマ時間をうまく活用する事が重要です。

 

配慮してほしい点を整理する

例えば、身体障害者の場合、車椅子の通れるスペースを確保し、机の高さを調整してほしい。
聴覚障害者の場合、どちらの耳で話してほしいかなど、配慮してほしい点を書き出します。

また、障害によって仕事のできる範囲が限定される場合、どこまでならできるのか?
逆に何ができないのかも書き出しておきましょう。

私の経験上、採用担当者が最も気にするポイントです。

これらを応募時に伝えることで、採用のミスマッチなどを減らすことができます。

 

障害者の就労支援施設に相談する

障害者が自力で転職をしようと思っても、障害によっては難しいのが現状です。
そこで、障害者の転職サポートを行う、就労支援施設に相談を行うのがおすすめです。

全国にある障害者の就労支援施設は、以下があります。

・ハローワーク
・障害者職業センター
・障害者就業・生活支援センター

ハローワークには専門援助部門、通称「障害者の窓口」と呼ばれる窓口があります。
おもに障害者の方に、障害者枠の求人案内紹介や、企業へのあっせんなどをしてもらえます。
相談は誰でもできますが、障害者枠への応募には、障害者手帳が必要です。

障害者職業センターは、ハローワークや障害者を雇用する企業と連携し、障害者の就労支援を行う施設です。

希望者には擬似就労を通して、

「自分はどんな能力を活かせるのか?」

強みや課題をアドバイスしてもらうこともできます。

障害者就業・生活支援センターは、就労支援だけでなく生活支援もあわせて行う施設です。
生活面で困ったことがあれば、相談に乗ってもらうことが可能です。

これらの就労支援施設への相談は無料でできます。
少しでも、有利に転職を進めるためにも、一度相談することをおすすめします。

しかしながら、ハローワークは求人掲載が無料であるため、障害者の雇用に前向きではない企業が一部ある可能性があるのもまた事実です。

そうすると、自らが希望する職種につきづらい可能性があるので、障害者の転職に特化した転職エージェントを利用することも同時に検討しましょう。

障害者専門の転職エージェントの情報に関しては、この記事の最後でお伝えいたします。

 

障害者枠と一般枠のメリット・デメリット

障害者の雇用促進を図るため、企業は障害者枠を用意しています。

障害者枠のメリットは、勤務形態や労働環境を配慮してもらいやすいことでしょう。
一方デメリットは、採用枠が少なく、給料も低めになるケースがあります。

一般枠は、健常者と同じ採用条件になります。
一般枠のメリットは、採用枠が多く給料も高めです。
デメリットは、就労後に障害の理解を得られにくいため、すぐに退職するリスクが高まる点です。

障害者枠と一般枠のメリット・デメリットを知ったうえで、自分にあった転職方法を検討しましょう。

障害者が転職に成功するための採用試験対応策

転職を希望する企業が見つかったら、応募して採用試験に臨みましょう。
そこで障害者ならではの、採用試験の対応策を紹介します。

 

エントリーシートの書き方

エントリーシートの書き方で以下の内容は、健常者と共通です。

・個人情報
・最終学歴
・職歴
・志望動機

そして障害者の場合、以下の内容もあわせて書きます。

・障害の内容
・障害が発生した時期や理由
・仕事で配慮してほしい点

上記の内容は、採用する企業側から指定される場合があります。
書き方で不明な点がありましたら、応募先の企業や就労支援施設(ハローワークなど)に確認してください。

 

採用試験の対応策

エントリーシートを提出後、書類選考を通過したら、いよいよ採用試験に臨みます。
採用試験は下記の2種類です。

・筆記試験
・面接試験

障害により筆記試験に影響する懸念事項がある場合、早めに伝えておきましょう。
例えば、視覚障害により文字の読み取りに時間がかかるため、時間を考慮してほしい、といった内容です。

面接試験は、定番の志望動機や退職した理由以外に、障害者ならではの質問があります。
例えば以下の質問です。

・障害者になった経緯
・会社側に配慮してほしい点
・仕事でできる点やできない点
・仕事中に体調不良が起こった場合の対処法
・障害があっても残業は可能か

以上のような点です。

障害者は障害の内容や度合いにより、質問を正しく聞き取り、回答することが難しい場合もあるでしょう。
転職を成功させるためにも、就労支援施設(ハローワークなど)に協力をもらいながら、面接の練習や質問回答集を作成しましょう。

採用面接を成功させるコツは、自身の障害をどうポジティブに表現できるかです。

例えば、障害というハンディキャップがあっても、くじける事なく困難に立ち向かい一定の成果を出した。

など、障害をネガティブではなくポジティブに表現することがとても重要になります。

障害者が転職を有利に進めるには

障害者が転職する理由、転職に向けた準備、採用試験の対応策を紹介しました。

障害者の採用枠は、健常者と比べると少ないのが現状です。
また、障害により自力で転職活動が難しい場合もあるでしょう。

だからこそ、就労支援施設などの協力をもらいながら、障害者でも能力を発揮できる転職先を見つけていきましょう。

また、就労支援施設だけではなく、障害者の転職に特化したエージェントに相談するのも手です。

最後に、私がおすすめする障害者雇用に特化した転職エージェントを記載します。

ぜひあなたの転職が成功する事を心から願っております。

障害者の転職に特化したおすすめエージェント

ラルゴ高田馬場

ラルゴ高田馬場は、障害者手帳を所持している人の就労をサポートする、専門の就職・転職エージェントが在籍する会社です。

そして、ラルゴ高田馬場の特徴・強みとしては、「長期就労」をゴールとして就労をサポートしている点。

実際に私自身もラルゴ高田馬場に在籍するエージェントにお世話になったひとりです。

ぜひ、転職の際は利用を検討してみてください。

 

アットジーピー(atGP)

障害者転職サポート実績業界No.1、国内最大手の障害者専門転職エージェントであるアットジーピーはまず間違いなく信頼できる転職エージェントです。

運営会社は、東京にオフィスを構える株式会社ゼネラルパートナーズ。

実際に僕自身もゼネラルパートナーズとは縁があり、本社まで訪れた事があります。

その際、社員全員が気持ちの良い挨拶をしてくれたのをよく覚えています。

社長自身が「障害者差別」という課題を解決したいと強く願っている一人でもあることから、心遣いを持って紳士に対応してくれるだろう。

もしアットジーピーへ相談したい!と思う方がいたらこちらのHPから面談の申し込みをしてみてください。

dodaチャレンジ

dodaチャレンジは、日本最大級転職エージェント「doda」を運営するPERSOLグループの障害者の転職に特化したサービスです。

強みとしては、圧倒的求人数

さらに本業の「doda」で紹介している会社の非公開求人を多く持っているはずなので、より自分に合った企業へ転職しやすくなるでしょう。

もしdodaチャレンジへ相談したい!と思う方がいたらこちらのHPから面談の申し込みをしてください。

ランスタッド(チャレンジド転職支援サービス)

ランスタッドは、世界39ヶ国、国内においても100以上の拠点を持つ転職エージェントです。

1960年にオランダで創業以来、50年以上にわたり培ったノウハウと信頼で転職を成功に導いてくれるでしょう。

全国ネットワークを活かし幅広く求人を紹介しているので、地方の方にもおすすめのエージェントです。

 

エージェント・サーナ

エージェント・サーナは、障害者の就労支援26年の実績を持つ、株式会社イフが提供する障害者のための職業紹介サービスです。

強みとしては、高い内定率とスピード感ある対応

エージェント・サーナを利用した多くの人が面談から二ヶ月以内に内定を得ています。

26年間、真摯に向き合ってきたからこそ得られた経験とノウハウがあるので、充実したサポートが受けれるのではないでしょうか。

もしエージェント・サーナへ転職の相談をしたい!と思う方がいたらこちらのHPから面談の申し込みをしてください。

アビリティスタッフィング

アビリティスタッフィングは、株式会社リクルートのグループ会社の一つで、障害者の転職に特化したサービスです。

今まで紹介してきた転職エージェントと違う点は、精神障害者の転職に特化していること。

もちろん、身体障害者でも登録することはできるので安心してほしい。

大手企業だからこその手厚いサポートであなたに合った仕事を探してくれることでしょう。

ABOUT ME
渡邉まさる
先天性内部機能障害 / 身体障害者手帳1級所持 / うつ病の闘病経験 / 青山学院大学在学中にRepeL, Inc.を創業 / 個人ブログはこちら

障害者エンジニアの就労をサポート!

こんな悩みはありませんか?

 

私たちが職場へ”直接”働きかける事で解決します!