この記事では『スマホ・携帯電話の障害者割引を利用する際、どこのキャリアを選ぶべきなのか』について紹介する。

この記事にたどり着いたということは「障害者割引をうまく利用してスマホや携帯電話を契約したいけど、どのキャリアを選べば良いのかわからない」という課題を抱えているのではないだろうか。

僕自身、身体障害者手帳1級を所持しており、スマホ・携帯電話の障害者割引を活用している1人だ。

実際に利用している当事者の目線から、執筆したいと考えている。

この後の文章を読むことで、あなたの課題が解決していることを願う。

それでは確認していこう。

スマホ・携帯電話の障害者割引とは

身体障害者手帳を持っていると、新幹線やタクシー、その他公共料金など、あらゆる割引サービスを受けることが可能だ。

その中にスマホ・携帯電話の割引も含まれているのだ

身体障害者手帳(療育手帳、精神障害者保健福祉手帳)を所持していれば、スマホ・携帯電話の割引サービスを受けることができる

割引の内容や価格は、大手3社(docomo・au・softbank)ごとに違う。

そこで今後のトピックでは、大手キャリア3社の割引サービスを確認していきたい。

スマホ・携帯電話の障害者割引対象者について

この章では、障害者割引が適用される対象者について紹介する。

割引対象者

スマホ・携帯電話の障害者割引を受けることができるのは以下6つの中で、どれか1つを所持している者に限る。

1.身体障害者手帳
2.療育手帳
3.精神障害者保健福祉手帳
4.特定疾患医療受給者証
5.特定疾患登録者証
6.特定医療費(指定難病)受給者証

スマホ・携帯電話の障害者割引の大手3社比較

さて、前の章で実際にスマホ・携帯電話の障害者割引が適用される対象者について確認した。

この章では、大手3社(docomo・au・softbank)ごとの障害者割引の内容を確認しながら比較してみよう。

docomoの「ハーティ割引」

基本使用料の割引

基本プラン(カケホーダイ&パケあえる)の対象プラン基本使用料が1,700円割引になり、さらにFOMA料金プラン、Xi料金プランもハーティ割引対象プランの基本使用料も割引となる。

基本プランの場合の障害者割引後の料金プランを表で確認して欲しい。

契約種別 料金プラン 基本使用料 ハーティ割引適用後の
基本使用料
Xi カケホーダイプラン(スマホ/タブ):定期契約なし 4,200円 2,500円
カケホーダイプラン(ケータイ):定期契約なし 3,700円 2,000円
カケホーダイプラン(SIMフリー):定期契約なし 4,200円 2,500円
カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ):定期契約なし 3,200円 1,500円
カケホーダイライトプラン(ケータイ):定期契約なし 2,700円 1,000円
シンプルプラン(スマホ):定期契約なし 2,480円 780円
シンプルプラン(ケータイ):定期契約なし 2,480円 780円
データプラン(スマホ/タブ):定期契約なし 3,200円 1,500円
データプラン(ルーター):定期契約なし 2,700円 1,000円
データプラン(SIMフリー):定期契約なし 3,200円 1,500円
FOMA カケホーダイプラン(スマホ/タブ):定期契約なし 4,200円 2,500円
カケホーダイプラン(ケータイ):定期契約なし 3,700円 2,000円
データプラン(スマホ/タブ):定期契約なし 3,200円 1,500円
データプラン(ルーター):定期契約なし 2,700円 1,000円
キッズケータイプラス:定期契約なし 1,000円 500円

※)参照:docomoホームページ『ハーティプラン

各種サービスの月額使用料60%割引

iモードや留守番電話などの月額使用料が安くなる。

サービス内容については膨大な量になるため、ここでは割愛する。
もし興味のある方は、docomoホームページ『ハーティプラン』を見て欲しい。

契約事務手数料一部無料

ハーティ割引適用後には、契約事務手数料が一部無料になる。

具体的には以下4点が対象となる事務手数料だ。確認して欲しい。

1.新規契約(3,000円 =&gt, 無料)
2.名義変更(2,000円 =&gt, 無料)
3.契約変更(3,000円 =&gt, 無料)
4.機種変更(2,000円 =&gt, 無料)

ハーティ割引を利用する際の注意事項

docomoが展開するハーティ割引はとても便利な割引制度だ。
しかしながら注意すべき事項もある。

例えば、2年契約ができないという点は注意事項の典型だろう。

まずは、下の表を確認して欲しい。

基本料金 2年契約割引 ハーティー割引 割引後の料金
通常の場合 4,200円 -1,500円 2,700円
ハーティ割引の場合 4,200円 -1,700円 2,500円

この表の通り、実際にハーティ割引を利用しても200円の割引にしかならないのだ

他にも注意事項として、割引対象外のサービスなどもある。そのため、もし興味のある方はこちらの記事を確認して欲しい。

ハーティ割引の申し込み方法

ハーティ割引の申し込み方法は以下の4点だ。

1.docomoショップで申し込む
2.電話で申し込む(docomoインフォメーションセンターから申し込み書が届く)
3.PC・スマホ・携帯電話(SPモード)から申し込む(ドコモオンライン手続き)
4.携帯電話(iモード)から申し込む(ドコモオンライン手続き)

どれを選んでもサービスの内容は変わらないので、好みで選んで大丈夫だ。

ただ、ハーティ割引を申し込むにあたってわかりづらい項目もあるだろう。
もし心配であれば、実際のdocomoショップで申し込むのがおすすめだ。

auの「スマイルハート割引」

基本使用料の割引

通話料金が定額プラン(auピタットプラン・スーパーカケホ・カケホなど)の場合、基本使用料が1,700円割引になる。

ジュニアスマートフォンプランやジュニアケータイプランなど、子供向けの定額プランの場合には、基本使用料が1,000円割引に。

通話料の割引

auへの通話料・一般電話への通話料の場合50%の割引が適用され、他社のキャリアやPHSへの通話料は20%の割引が適用される。

SMS(ショートメール)の割引

au電話への送信料の場合50%の割引が適用され、他社キャリアやPHSへの送信料は20%の割引が適用される。

スマイルハート割引を利用する際の注意事項

auが展開するスマイルハート割引はとても便利な割引制度だ。
しかしながら注意すべき事項もある。

例えば、docomo同様2年契約(誰でも割)プランに加入できないという点は注意事項の典型だろう。

下の表を確認して欲しい。

基本料金 2年契約割引 スマイルハート割引 割引後の料金
通常の場合 4,200円 -1,500円 2,700円
スマイルハート割引の場合 4,200円 -1,700円 2,500円

この表の通り、実際にスマイルハート割引を利用しても200円の割引にしかならないのだ

スマイルハート割引の申し込み方法

スマイルハート割引はauショップでのみ申し込み可能だ。

docomoと違って、PCやスマホからの申し込みはできないので、注意しよう。

softbankの「ハートフレンド割引」

基本使用料の割引

基本的には、docomoやauと一緒で、スマ放題やスマ放題ライトに加入している場合、基本使用料が1,700円の割引になる。

各種サービスの月額使用料60%割引

docomoと同じように、オプションサービスの月額使用料が60%割引になる。

契約事務手数料一部無料

契約事務手数料が一部無料になる。具体的には以下の3点が当てはまる。

1.契約事務手数料(3,000円 =&gt, 無料)
2.契約変更手数料(3,000円 =&gt, 無料)
3.機種変更手数料(3,000円 =&gt, 無料)

ハートフレンド割引を利用する際の注意事項

docomoの「ハーティ割引」、auの「スマイルハート割引」と同様に、2年契約プランに加入することができない

結果的に200円の割引にしかならないのだ

ハートフレンド割引の申し込み方法

新規契約やのりかえ(MNP)の場合には、ソフトバンクショップやネットショップで契約時にハートフレンド割引の申し込みが可能だ。

機種変更やプラン変更の場合は、ソフトバンクショップに行く必要がある。

スマホ・携帯電話の障害者割引のメリット

さて、これまでに大手キャリア3社のスマホ・携帯電話の障害者割引サービスについて確認してきた。

この章では、確認してきた内容を基にスマホ・携帯電話の障害者割引メリットについてまとめたいと思う。

基本使用料が200円割引になる

どのキャリアを利用しても基本料金が実質200円割引となる

本来は基本使用料から1,700円の割引だが、2年契約プランに加入できないため、実質は200円の割引になるのだ。

いつでも契約解除ができる

通常、2年の契約プランを選ぶ場合は2年間契約解除をすることができない。(解除することは可能だが、負担金が掛かってしまう。)

しかしながら、障害者割引が適用されるプランに加入した場合には、いつでも解約することができるのだ。

実際に選ぶべきキャリアはどこか

これまで、キャリア別にスマホ・携帯電話の障害者割引サービスを確認してきた。その中で実際に選ぶべきキャリアはどこだろうか

結論から言うと、どこのキャリアを選んでもほぼ一緒だろう。笑

拍子抜けかもしれないが、確認した内容を並べてみると障害者割引によるサービスの質に差はほとんど無いことがわかる。

ちなみに僕自身はキャリアをauにしている。もちろんスマイルハート割引を利用しているが、障害者割引サービスの質で選択したのではなく、家族に合わせた結果だ。

少なくとも、スマホ・携帯電話を購入したり機種変更をする際には、障害者割引サービスの差は気にしなくてよさそうだ

まとめ

いかがだっただろうか。
今回は、スマホ・携帯電話の障害者割引について執筆した。

実際に僕自身利用している割引サービスなので、非常に執筆しやすい内容だった。

今後とも身体障害者手帳を持つ当事者として、あらゆるトピックで記事の執筆を試みたい。

是非とも今回の記事があなたの課題を解決するものであったなら嬉しく思う。

ABOUT ME
渡邉まさる
先天性内部機能障害 / 身体障害者手帳1級所持 / うつ病の闘病経験 / 青山学院大学在学中にRepeL, Inc.を創業 / 個人ブログはこちら

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