この記事では『ディズニーランドで利用可能な障害者手帳のメリット』について紹介する。
・ディズニーランドって障害者割引あるんだっけ?
・あれ?USJと障害者手帳を利用するメリットって一緒?何が違うの?
上記のような疑問を僕自身が抱いたこともあり、RepeL共同執筆者の黒田と共に利用してみた。
その時の体験も踏まえてこの記事では、ディズニーランドで利用可能な障害者手帳のメリットについて詳しく紹介したい。
もくじ
身体障害者手帳とは
このトピックでは身体障害者手帳について紹介する。
まずはディズニーランドで身体障害者手帳を利用して楽しむ方法を知る前に、身体障害者手帳についてぜひ確認して欲しい。
なぜならば、身体障害者手帳が無いと手帳によるメリットが利用できないからだ。(療育手帳・精神障害者保健福祉手帳も可)
身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法が定める「身体上に障害がある者」に対して、都道府県知事や指定都市の市長が交付する手帳のことだ。
(※上記写真の手帳は実際に僕が所有している手帳
身体障害者手帳の所持は「身体障害者」としての1つの特徴であり、多くのサービスやメリットを受けることが可能となる。
ディズニーランドにも障害者割引がある
実は今までディズニーランドやシーには障害者割引は無かった。
しかしながら、2020年4月1日より、ワンデーパスポートに障害者割引が適用されるのだ。
それでは、2020年4月1日の新価格で比較してみよう。
ワンデーパスポート | 一般価格 | 障害者割引価格 |
大人(18歳以上) | 8,200円 | 6,600円 |
中人(12〜17歳) | 6,900円 | 5,500円 |
小人(4〜11歳) | 4,900円 | 3,900円 |
上記の表を見てもらうとわかる通り、大人で1,800円、中人で1,400円、小人で1,000円の割引になる。
テーマパーク(USJなど)の障害者割引でよくある半額とまではいかないが、少なくとも1,000円以上の割引になるのでお土産やグッズをいつもより一つ多く買えるのではないだろうか。
当事者の僕からしてもこれは大きな割引で嬉しく思う。
次のトピックでは、今現在(2020年1月31日)利用可能な障害者手帳のメリットを紹介したい。
ディズニーランドで利用可能な障害者手帳のメリット
ディズニーランドでも、2020年4月1日から障害者割引が適用されることを紹介した。
このトピックでは、障害者割引以外のメリットについて紹介する。
ディスアビリティアクセスサービスを利用できる
あなたはディスアビリティアクセスサービスの存在をご存知だろうか。
ディスアビリティアクセスサービスとは
※写真はゲストアシスタンスカードの時に撮ったもの
疾病、負傷などにより体の機能が低下し(一時的な場合を含む)お手伝いを必要とされる方の負担を軽減するためのサポートサービスを用意しています。サービスごとに、利用の対象となる方や内容が異なります。
なお、ゲストアシスタンスカードはディスアビリティアクセスサービスならびに合流利用サービスへ変更となりました。
つまり、身体の自由が効かない人に対してディズニーランド側がお手伝いをしてくれるカードのことだ。
ディスアビリティアクセスサービスと合流利用サービスは条件やサービス対象者が少し違うので注意してほしい。
この記事を読んでいる人の中にも実際にディスアビリティアクセスサービスを利用したことがある人はいるのではないだろうか。
実際に今回、僕らもディスアビリティアクセスサービス(ゲストアシスタンスカード)を利用してみた。
※写真はゲストアシスタンスカードの時に撮ったもの
ディスアビリティアクセスサービスを利用することで、アトラクションの列に並ばずに待ち時間経過後に案内してくれるのだ。
ディスアビリティアクセスサービスの利用は本人以外に5人まで一緒に利用することができる。(キャラクターグリーティング施設の場合は本人以外に9人まで)
列に並ばず、待ち時間経過後に案内してくれるメリットに関しては少し説明が必要だろう。
ディスアビリティアクセスサービスでアトラクションの列待ちを回避
ディスアビリティアクセスサービスを利用すれば、全てのアトラクションで列に並ばずにアトラクションへ乗車できる。
例えば、アトラクションの1つであるビッグサンダーマウンテンが60分待ちだったとしよう。
通常は列に60分並んだのち、アトラクションに乗ることができる。(ファストパスをとった場合は例外)
しかしながらディスアビリティアクセスサービスを利用すると、長蛇の列で待つことなく、パーク内で60分待つことでアトラクションに乗車できる。
パーク内だったらどこで待っても良いのがディスアビリティアクセスサービスの特徴だ。
ディスアビリティアクセスサービスについてもう少し確認していこう。
ディスアビリティアクセスサービスの対象者や登録方法
このトピックではディスアビリティアクセスサービスを利用できる対象者やディスアビリティアクセスサービスの登録方法について紹介する。
ディスアビリティアクセスサービスの対象者
結論から言うと、ディスアビリティアクセスサービスの対象者は以下の条件を満たした者だ。
・身体障害者手帳所有者
・精神障害者保健福祉手帳所有者
・療育手帳所有者
・被爆者健康手帳所有者
・戦場傷病者手帳所有者
・障害福祉サービス受給者証所有者
上記のいずれかを所有している者がディスアビリティアクセスサービスの対象者となる。
上記以外で、列に並ぶことのできない車イスを利用している方や高齢の方、妊娠中の方、疾病や負傷などにより体の機能が低下している方は合流利用サービスの対象者になる。
ディスアビリティアクセスサービスの登録方法
ディスアビリティアクセスサービスの登録は、利用する対象施設のほか、東京ディズニーランドのメインストリート・ハウス、または東京ディズニーシーのゲストリレーションで承ります。
その際、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳(愛の手帳、緑の手帳)、被爆者健康手帳、戦場傷病者手帳、障害福祉サービス受給者証のいずれかとグループの方全員のパークチケットを提示してください。
結論から言うと、ゲストアシスタントカードの発行場所は下記の3つだ。
1.各アトラクション
2.メインストリートハウス
3.ゲストリレーション
実際に僕らが利用した際には、メインストリートハウスで登録した。
ゲストアシスタンスカードの時は、紙のカードを発行してくれたが、ディスアビリティアクセスサービスになってからは、パークチケットの2次元コードに登録してくれるのだ。
メインストリートハウスはディズニーランド入場口の左側、ワールドバザールの入り口付近にあるのでチェックしよう。
ディスアビリティアクセスサービスの利用方法
さて、前のトピックでディスアビリティアクセスサービスの対象者と登録方法を紹介した。
このトピックではディスアビリティアクセスサービスの実際の利用方法について紹介したい。
各アトラクションスタッフに声をかける
結論から言うと、ディスアビリティアクセスサービスは各アトラクションスタッフに利用を伝えるだけで対応してもらえる。
ディスアビリティアクセスサービスを利用したい旨を各アトラクション入り口にいるスタッフに伝えると、登録したパークチケットを読み取ってくれる。
読み取りが完了すると、ゲストサービス・リマインダーというカードに利用時間を書いてくれるので、その時間になるまでパーク内で待つ事ができるのだ。
利用時間になったらゲストサービス・リマインダーをスタッフに渡すとアトラクションに案内してくれる。
利用の際にアトラクションの特徴や注意事項を詳しく説明してくれるので安心しよう。
ディスアビリティアクセスサービスを利用する際の注意事項
さて、ディスアビリティアクセスサービスの利用方法を理解したところで、最後にディスアビリティアクセスサービスを利用する際の注意点を紹介する。
同伴者は5人または9人まで
アトラクションはご本人のほかグループの方5名、計6名まで利用できます。キャラクターグリーティング施設はご本人のほかグループの方9名、計10名まで利用できます。なお、グループの人数が多い場合は、ご本人以外のグループの一部の方に列に並んでいただき、乗り場で皆さんが合流できるよう案内することがあります。
上記の説明にあるように、アトラクションに乗車する際は本人+同伴者5人まで、キャラクターグリーティング施設は本人+同伴者9人までなのでよく確認してほしい。
利用中は他の対象施設は利用できない
ご本人が長時間列に並ぶことが困難な場合、グループの方全員が待ち時間を列以外の場所で待機することができます。
(列の途中にあるショーや演出はご覧いただけない場合があります)
なお、その間にほかの対象施設を利用することはできません。
ディスアビリティアクセスサービスを利用して、待っている間は他の対象施設は利用できない。
ディスアビリティアクセスサービスを発行するために並ぶ必要がある
ディスアビリティアクセスサービスに登録するとアトラクションの列に並ぶ必要が無くなるのだが、ディスアビリティアクセスサービスの登録するために10分ほど並ばなければならない。
こちらは意外と盲点なので、注意してもらいたい。
ディズニーランドで利用可能な障害者手帳まとめ
いかがだっただろうか。
今回はディズニーランドで利用可能な障害者手帳のメリットについて紹介した。
さいごにさくっとこの記事をまとめたので確認して欲しい。
・2020年4月1日より障害者割引が適用される
・長蛇の列に並ぶことなくアトラクションへ乗車できるディスアビリティアクセスサービスがある
・障害者手帳所有者はディスアビリティアクセスサービス、所有していない方は合流利用サービスを利用できる
今回は実体験も踏まえて執筆できたことで内容に色を加えることができた。
今後とも身体障害者手帳を持つ当事者として、あらゆるトピックで記事の執筆を試みたい。
是非とも今回の記事があなたの課題を解決するものであったなら嬉しく思う。