就労移行支援とは?身体障害者本人が紹介

先天性胆道閉鎖症。15歳で肝臓移植・17歳で腸閉塞を発症。身体障害者手帳1級。個人ブログはこちら


『就労移行支援のあらゆる情報』について僕らのサイトのみで解決できたらどんなに良いだろうかと考え、実践を試みた。

今回は、身体障害者手帳1級を持つ僕自身が就労移行支援について理解しづらいポイントをわかりやすく紹介する。

実際僕自身が就労移行支援を利用したことは無い、しかしながら利用を検討したことがある。

その際に沢山の人に相談し、説明を受けた体験を通して記事を執筆したい。

この記事を読んでわかること

就労移行支援とは

就労移行支援とは、障害のある人のための職業訓練・就活支援サービスだ

一般企業で働くことを目指している障害者に対して、身につけるべきスキルを熟練させるための手助けをしてくれるようなサービスだと思ってくれて良いだろう。

様々なサービス内容を提供してくれる就労移行支援。

もちろん利用するためにはいくつかの条件があり、就労移行支援所に直接通う必要があるというのも1つの条件だろう。

そこで、様々なサービス内容や就労移行支援サービスを受けるための条件を確認していきたい。

就労移行支援で受けられるサービス

就労移行支援で受けることのできるサービスは主に3つ。

就労移行支援サービスは、障害者総合支援法で定められた障害福祉サービスの1つであるため、場所によってサービス内容が全く違うことはほとんど無い。

そこでこの章では、図を用いて3つのサービスを紹介しよう。

 

01:職業訓練

就労移行支援所で受けれるサービスの1つとして、職業訓練がある。

職業訓練とは、一般企業などで働く場合に必要な能力を熟練させることだ。

職業訓練の内容は多様で、最近ではweb・インターネットサービスを作る技術であるプログラミングを教える就労移行支援所も増えている。

時代の潮流に乗りながら、サービス内容を変化させていくのが特徴的だ。

 

02:就職支援

就労移行支援サービスでは職業訓練サービスを受けた後に就職支援を受けることも可能だ。

当然、職業訓練をしてくれた就労移行支援所のスタッフは、あなたの強み・弱みを知っている。

自分で求人を探すよりもはるかに良い方法だろう。

 

03:定着支援

2018年度から就労定着支援事業制度がスタートした。
これにより、就労移行支援サービスを経て一般企業などに就職を果たした方は、その後継続的に就労定着支援を受けることが可能だ。(最長で3年6ヶ月)

もし就労定着支援事業のことをもっと詳しく知りたい方は下記の記事を確認して欲しい。 ※)準備中

就労移行支援サービスの対象者は?

就労移行支援サービスの対象者は、身体障害者・知的障害者・精神障害者に限る

就労移行支援サービスを利用する障害者は年々増えており、需要はますます上昇傾向にある。

下の図で利用者数や障害ごとの利用者割合を確認して欲しい。(※参考:1

就労移行支援を利用できる期間は?

就労移行支援サービスを利用できる期間は約2年間だ

基本的には就労移行支援所に2年間通った後、就職することになる。
しかしながら、就職がうまくいかなかった場合には、再度就労移行支援サービスを利用できる可能性もあるので、あくまで利用期間は一区切りのような感覚だろう。

下記の図で基本的な利用期間を紹介する。簡単に把握しよう。

 

就労移行支援所の利用時間

就労移行支援は「一般社会での就労」ができるようになるためのサービスだ。
そのため、利用時間も一般社会の企業と同じような時間帯になる。

例えば、業界最大手企業であるLITALICOでは『リタリコワークス』という就労移行支援事業を展開しており、利用時間は基本的に9:00〜15:00のところが多いようだ。(※事業所によって利用時間が異なる場合も)

利用者の状況に合わせて、週の稼働日を決めるようだ。

就労移行支援所の利用料は?

就労移行支援所の利用料は3パターンだ

利用料が無料になる場合、利用料が9300円の場合、利用料が37200円かかる場合に分類される。

それぞれのパターンで条件があるので、確認しよう。(※参考:2

区分 世帯の収入状況 負担上限月額
生活保護 生活保護受給世帯 0円
低所得 市町村民税非課税世帯 0円
一般 1 市町村民税課税世帯(所得割16万円未満) 9,300円
一般 2 上記以外 37,200円

 

給料や工賃はもらえるの?

結論から言うと、給料や工賃は貰えない

あくまで就労するための訓練であり、働いているという考え方ではないのだ。
よって、給料や工賃は発生しない。

しかしながら、市区町村や事業所によっては通所助成や更生訓練費などの呼び方で利用者に助成金を支払っているところもある。

横浜市では、交通費を全て市が負担する取り組みがおこなわれているのだ。

就労移行支援サービスを利用するための手続き

さて、この章では実際に就労移行支援サービスを利用するための手続きを確認したい。

就労移行支援サービスを利用するために踏むべき手続きは6つある。
1つづつ確認していこう。

 

01:病院を受診する

まずはじめに病院を受診する必要がある。

なぜならば、利用申請の際に医師の意見書や診断書が求められるからだ。

就労移行支援サービスは基本的に障害者手帳を持っている方を対象にしているが、医師の判断や市町村によっては、障害者手帳を持っていなくても利用できる。

 

02:就労移行支援所を選ぶ

病院で医師の意見書・診断書が手に入ったら、次に就労移行支援所を選ぼう。

ここで疑問に思うのが「どこの就労移行支援所を選べば良いのだろうか」ということだろう。

基本的には自分の好みで良いはずだ。しかしながら、絶対に考慮しなければならないポイントとしては、”家から近い”という条件は無視できない

就労移行支援所には家から通うことになるので、通える距離でなければ利用することは難しいだろう。

さらに、おすすめの就労移行支援所ということであれば、『リタリコワークス』や『ウェルビー』が良さそうだ。

勧める理由は2つある。

1つ目は、2社ともに上場企業であるという点だ。
上場企業は社会的に健全な会社運営をしなければならない。常に社会の目に晒されていることから、いい加減なサービスは提供できないのだ。

2つ目は、友人からの評価だ。
実は、僕の友人がこの2つの就労移行支援所を利用した経験がある。
その際に評判を聞いたところ非常に好評だった。

 

03:障害福祉サービス受給者証の申請をする

通いたい就労移行支援所が決まったら、市町村役所の障害福祉課へ就労移行支援利用の手続きをおこなう必要がある。

ここではいくつかの書類が必要となるが、特に重要なのは自分が障害者であることを証明する書類だ。(障害者手帳や自立支援医療受給者証など)

 

04:利用計画の作成

障害福祉サービス受給者証の申請をする際に、どのように就労移行支援を利用するのかを報告しなければならない。

この計画書の作成は、通うことが決まっている就労移行支援所で作成を手伝ってもらうのが良いだろう。

 

05:障害福祉サービス受給者証を受け取る

利用計画を作成し、市区町村の障害福祉課にて申請手続きを終えた場合、申請から2週間ほどで申請結果が自宅に届く。(電話の場合もある)

申請結果といっても、ここまでの申請手続きを円滑におこなえたのであれば、却下されることはほとんどないだろう。

障害福祉サービス受給者証が届き次第、利用予定の就労移行支援所に連絡し契約日を決める。

基本的に障害福祉サービス受給者証は期限を1年とし、期限が来次第更新手続きをおこなう必要があるので、注意が必要だ。

 

06:利用を開始する

利用する就労移行支援所と一通りの契約を交わしたら、いよいよ利用を開始することになる。

就労移行支援の評判を確認する

さて、ここまで確認できたらいよいよ就労移行支援サービスを利用する段階だろう。

新たな門出に胸を馳せていることに違いないだろうが、ここで就労移行支援を利用する際のメリットやデメリットを確認しておこう。

 

就労移行支援サービスのメリット

 

企業から一定評価される指標になる

しっかりと就労移行支援所に通うことができれば、企業側にもアピールできるようですね。

 

就労移行支援サービスのデメリット

 

心無い言葉を言われることも

就労移行支援所にはあらゆるバックグラウンドを持った人がいる。
中には他者に配慮できない人もいるようだ。

おすすめの就労移行支援所

さて、就労移行支援所の評判、メリットやデメリットが確認できたところで、おすすめの就労移行支援所を確認していこう。

上記のツイートからも読み取れるように、通うべき就労移行支援所には3つの条件がある。

1.職場体験の機会があること

2.支援プランを具体的に示してくれる

3.定期的に職員の研修がある

この3つを軸におすすめの就労移行支援所を確認しよう。

 

リタリコワークス

就労移行支援所としてまず名前が挙がるのがリタリコワークスだろう。

株式会社LITALICOが運営しており、2015年には東証への上場も果たしている。

実際の僕の友人でもリタリコワークスを利用している人がいる。
友人の話では「本人のやる気さえあれば、十分にバックアップして貰える」とのことだ。

上場企業ということもあり、しっかりとした運営がなされていることは間違いないだろう。

リタリコワークスの評判についてはこちらの記事(『リタリコワークスってどんなところ?気になる評判は?』)で確認して欲しい。

まとめ

いかがだっただろうか。
今回は、就労移行支援のあらゆる情報について執筆させて頂いた。

実際に僕自身、就労移行支援を利用したことはないが、友人には何人か就労移行支援サービスを利用している人がいる。

さらに今回の記事では口コミを利用させて頂いたことで、リアルな声も届けられたのではないだろうか。

今後とも身体障害者手帳を持つ当事者として、あらゆるトピックで記事の執筆を試みたい。

是非とも今回の記事があなたの課題を解決するものであったなら嬉しく思う。

 

・参考リスト

参考1: 厚生労働省 『障害福祉サービスの実利用者数の推移』PDF
参考2: 厚生労働省 『障害者の利用者負担

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