コラム

じん臓機能障害とは?基礎情報から認定基準や等級表を確認

この記事では『じん臓機能障害とはどんな病気か。また、じん臓機能障害で障害者手帳を交付される条件』について紹介する。

この後のトピックを見ると、『じん臓機能障害』についての疑問や課題が解決しているはずだ

じん臓機能障害・じん臓病とは?

じん臓は、体の適切な水分量や必要な塩分量の調節、老廃物の排泄、血圧や血液成分を調整する機能を担っている。

じん臓機能障害に陥ると、これらの機能を調整できなくなるのだ

 

じん臓病の原因

前提として、じん臓病の原因はひとくくりにできるものではない。

その前提の中で、ある説を紹介する。

 

生活習慣・加齢

じん臓病は、生活習慣や加齢に深く関わる。次の9個の項目に該当する人は十分に気をつける必要がある。(参考:1

 

  1. 高齢(加齢)
  2. 肝臓病の家族歴
  3. 過去検診における尿異常や腎機能異常
  4. 腎形態異常
  5. メタボリック症候群(肥満、脂質異常症、高血圧、耐糖能障害、糖尿病)
  6. 高尿酸血圧
  7. NSAIDsなど、連用による腎毒性が指摘されている薬の常用
  8. 急性腎不全の既往
  9. 膠原病、感染症、尿路結石など

 

じん臓病の種類と症状

じん臓病の種類は数多くあるが、今回は有名な症状を挙げる。(参考:2

 

急性糸球体腎炎(急性腎炎)

a)原因

溶血性連鎖球菌などの細菌による扁桃や皮膚の炎症。

b)症状

扁桃やのどの炎症が治ってから、1~2週間後に血尿やタンパク尿、むくみ(浮腫)、高血圧などが出現。

重症の場合には、呼吸困難に陥る可能性もあるので十分に気をつけよう。

 

慢性糸球体腎炎(慢性腎炎)

a)原因

免疫反応の異常。

b)症状

血尿、タンパク尿、高血圧、めまい、肩こり、むくみ(浮腫)、頭痛、倦怠感。

 

急速進行性糸球体腎炎

a)原因

原因は解明されていない。

b)症状

全身倦怠感、体重減少、微熱、食欲不振などとともに、尿量減少、むくみ(浮腫)。

病状が進行すると意識の低下に繋がる場合があるので、十分に気をつけよう。

じん臓機能障害の等級と認定基準

さて、じん臓機能障害・じん臓病について症状といくつかの種類はあることは理解して頂けたかと思う。

ここで難しい問題だが、じん臓機能障害は人によって症状が違う。そのため、全てのじん臓機能障害者に身体障害者手帳が交付されるわけではない。

身体障害者手帳が交付される条件として、身体障害者認定基準を満たす必要がある。

それでは、具体的に見ていこう。

 

身体障害認定基準とは

障害認定とは”対象者が身体障害者である“ということを定めたものだ。

身体障害の認定基準は都道府県によって様々。
いくつかの項目が設定してあり、そのどれかしらに当てはまることで該当者として認定されるのだ。

 

じん臓機能障害の等級と認定基準

【まずは等級表をチェック】

級別 腎機能障害
1級 じん臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの
2級 該当なし
3級 じん臓の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの
4級 じん臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの

 

じん臓機能障害認定基準 (参考:3

等級表1級に該当するじん臓機能障害者

a)じん臓機能検査において、内因性クレアチニンクリアランス値が10ml/分未満、又は血清クレアチニン濃度が8.0mg/dl以上であって、かつ、自己の身辺の日常生活活動が著しく制限されるか、又は血液浄化を目的とした治療を必要とするもの若しくは極めて近い将来に治療が必要となるもの

 

等級表3級に該当するじん臓機能障害者

a)じん臓機能検査において、内因性クレアチニンクリアランス値が10ml/分以上、20ml/分未満、又は血清クレアチニン濃度が5.0mg/dl以上、8.0mg/dl未満であって、かつ、家庭内での極めて温和な日常生活活動には支障がないが、それ以上の活動は著しく制限されるか、又は次のいずれか2つ以上の所見があるもの

 

  1. じん不全に基づく末梢神経症
  2. じん不全に基づく消化器症状
  3. 水分電解質異常
  4. じん不全に基づく精神異常
  5. エックス線写真所見における骨異栄養症
  6. じん性貧血
  7. 代謝性アシドーシス
  8. 重篤な高血圧症
  9. じん疾患に直接関連するその他の症状

 

等級表4級に該当するじん臓機能障害者

a)じん機能検査において、内因性クレアチニンクリアランス値が20ml/分以上、30ml/分未満、又は血清クレアチニン濃度が3.0mg/dl以上、5.0mg/dl未満であって、かつ、家庭内での普通の日常生活活動若しくは社会での極めて温和な日常生活活動には支障はないが、それ以上の活動は著しく制限されるか、又は上記の1から9までのうちいずれか2つ以上の所見のあるものをいう

身体障害者手帳の申請について

さて、これまでじん機能障害の認定基準や等級表について確認してきた。
理解の役立ったなら嬉しい。

身体障害認定を得ることができたら、次に身体障害者手帳を取得することがあるだろう。そのあたりを見ていきたい。

 

そもそも身体障害者手帳とは?

身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法が定める「身体上に障害がある者」に対して、都道府県知事や指定都市の市長が交付する手帳のことだ。

(※上記写真の手帳は実際に僕が所有している手帳

身体障害者手帳の所持は「身体障害者」としての1つの特徴であり、多くのサービスやメリットを受けることが可能となる。

 

身体障害者手帳の申請・取得の方法は?

身体障害者手帳の取得はあくまで任意だ。
なので、自発的に取得しようと思わなければ手に入らない。

身体障害者手帳を申請し発行するには、近くの役所で手続きが必要となり、手続きをするために必要な書類等がたくさんある。人によってはなかなか困難を極めるだろう。

まずは下の図を確認してもらいたい。

まず始めに、障害認定基準で身体障害者手帳を取得できるのかを確認した後、障害等級表と照らし合わせて手帳の申請資格を確認する。

次に、市区町村の障害福祉窓口で診断書や交付申請書を取得し、書類を揃える必要がある。

そして最後に書類を提出すれば身体障害者手帳の取得は完了する。

身体障害者手帳の申請や取得を目指す場合、実際にはうまくいかないことが沢山ある

そんな時はぜひこちらの記事(『【体験談】身体障害者手帳の申請・取得方法を紹介』)を参考にして欲しい。

※ 本当はこの記事内で詳しく説明したいのだが、説明が長くなってしまい良くないのではないかと考えた。なので、別の記事で身体障害者手帳の申請・取得の方法を紹介する。

じん臓機能障害についてのまとめ

いかがだっただろうか。
少し長くなってしまったが、じん臓機能障害の基本情報や認定基準から身体障害者手帳の申請方法までをまとめてみた。

今後とも身体障害者手帳を持つ当事者として、あらゆるトピックで記事の執筆を試みたい。

是非とも今回の記事があなたの課題を解決するものであったなら嬉しく思う。

 

・参考リスト

参考1: 旭化成『腎臓病』
参考2: 一般社団法人 全国腎臓病協議会 『腎臓病について』
参考3: 山形県『腎機能障害等級表』

ABOUT ME
渡邉まさる
先天性内部機能障害 / 身体障害者手帳1級所持 / うつ病の闘病経験 / 青山学院大学在学中にRepeL, Inc.を創業 / 個人ブログはこちら

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