この記事では『小腸機能障害とはどんな病気か。また、小腸機能障害で障害者手帳を交付される条件』を僕らのサイトのみで解決できたらどんなに良いだろうかと考え、今回実践を試みた。
この後のトピックを見ると、『小腸機能障害』についての疑問や課題が解決しているはずだ
小腸機能障害とは?
小腸機能障害とは、小腸が何らかの疾患によって消化吸収が妨げられている状態を指す。
小腸機能障害は以下の2つに分類可能だ。(参考:1
①小腸がさまざまな原因によって広範に切除され、吸収面積が絶対的に減少し、消化吸収が妨げられた病態
②クローン病やアミロイドーシス、特発性仮性腸閉塞症などの小腸疾患によって、(小腸が切除されていなくても)実効吸収面積が減少し、消化吸収が妨げられた病態
小腸機能障害の等級と認定基準
さて、小腸機能障害について症状といくつかの病態に分けられることを理解して頂けたかと思う。
ここで難しい問題だが、小腸機能障害は人によって症状が違う。そのため、全ての小腸機能障害者に身体障害者手帳が交付されるわけではない。
身体障害者手帳が交付される条件として、身体障害者認定基準を満たす必要がある。
それでは、具体的に見ていこう。
身体障害認定基準とは
障害認定とは”対象者が身体障害者である“ということを定めたものだ。
身体障害の認定基準は都道府県によって様々。
いくつかの項目が設定してあり、そのどれかしらに当てはまることで該当者として認定されるのだ。
小腸機能障害の等級と認定基準
【まずは等級表をチェック】
級別 | 小腸機能障害 |
1級 | 小腸の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの |
2級 | 該当なし |
3級 | 小腸の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの |
4級 | 小腸の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの |
【小腸機能障害認定基準】(参考:2
・等級表1級に該当する小腸機能障害者
a)次のいずれかに該当し、栄養維持が困難となるため、推定エネルギー必要量の60%以上を常時中心静脈栄養法で行う必要のあるもの
1. 疾患等により小腸が切除され、残存空・回腸が手術時、75 ㎝未満(ただし乳幼児期は 30 ㎝未満)になったもの
2. 小腸疾患により永続的に小腸機能の大部分を喪失しているもの
・等級表3級に該当する小腸機能障害者
a)次のいずれかに該当し、かつ、栄養維持が困難となるため、推定エネルギー必要量の30%以上を常時中心静脈栄養法で行う必要のあるものをいう
1.疾患等により小腸が切除され、残存空・回腸が手術時、75 ㎝以上150 ㎝未満(ただし乳幼児期は 30 ㎝以上 75 ㎝未満)になったもの
2.小腸疾患により永続的に小腸機能の一部を喪失しているもの
・等級表4級に該当する小腸機能障害者
a)小腸切除または小腸疾患により永続的に小腸機能の著しい低下があり、かつ、通常の経口による栄養摂取では栄養維持が困難となるため、随時中心静脈栄養法又は経腸栄養法で行う必要があるものをいう。
身体障害者手帳の申請について
さて、これまで小腸機能障害の認定基準や等級表について確認してきた。
あなたの理解に役立ったなら嬉しい。
身体障害認定を得ることができたら、次に身体障害者手帳を取得することがあるだろう。そのあたりを見ていきたい。
※)身体障害者手帳の取得は強制では無く、あくまで任意です。
そもそも身体障害者手帳とは?
身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法が定める「身体上に障害がある者」に対して、都道府県知事や指定都市の市長が交付する手帳のことだ。

(※上記写真の手帳は実際に僕が所有している手帳
身体障害者手帳の所持は「身体障害者」としての1つの特徴であり、多くのサービスやメリットを受けることが可能となる。
体障害者手帳の申請・取得の方法は?
身体障害者手帳の取得はあくまで任意だ。
なので、自発的に取得しようと思わなければ手に入らない。
身体障害者手帳を申請し発行するには、近くの役所で手続きが必要となり、手続きをするために必要な書類等がたくさんある。人によってはなかなか困難を極めるだろう。
まずは下の図を確認してもらいたい。

まず始めに、障害認定基準で身体障害者手帳を取得できるのかを確認した後、障害等級表と照らし合わせて手帳の申請資格を確認する。
次に、市区町村の障害福祉窓口で診断書や交付申請書を取得し、書類を揃える必要がある。
そして最後に書類を提出すれば身体障害者手帳の取得は完了する。
身体障害者手帳の申請や取得を目指す場合、実際にはうまくいかないことが沢山ある。
そんな時はぜひこちらの記事(『【体験談】身体障害者手帳の申請・取得方法を紹介』)を参考にして欲しい。
※ 本当はこの記事内で詳しく説明したいのだが、説明が長くなってしまい良くないのではないかと考えた。なので、別の記事で身体障害者手帳の申請・取得の方法を紹介する。
小腸機能障害についてのまとめ
いかがだっただろうか。
少し長くなってしまったが、小腸機能障害の基本情報や認定基準から身体障害者手帳の申請方法までをまとめてみた。
今後とも身体障害者手帳を持つ当事者として、あらゆるトピックで記事の執筆を試みたい。
是非とも今回の記事があなたの課題を解決するものであったなら嬉しく思う。
・引用リスト
参考1: 障害保険福祉研究情報システム『小腸機能障害』
参考2:『小腸機能障害』
