コラム

【体験談】年末調整で障害者控除を簡単に書く方法

この記事では『年末調整で障害者控除を書く方法』について紹介する

僕自身、身体障害者手帳1級を所有している

正直初めは、年末調整のことも障害者控除のこともわからなかった。

そんな課題を抱えていた当事者だからこそ、実体験を基に情報を提供したい。

この後のトピックを見ると、『年末調整で障害者控除についてわからないこと』についての疑問や課題が解決しているはずだ。

年末調整と障害者控除について

年末調整の障害者控除についての書き方を知る前に前提知識を押さえておく必要がある。

正直、年末調整や障害者控除については理解しづらい部分が多々ある。
なるべくわかりすく説明を心がけたい。

 

年末調整とは

年末調整とは、その年の所得税を確定させるための仕組みだ

会社員やアルバイトだと源泉徴収として所得税が給与や賞与から天引きされる。
しかしながら、そこに障害者控除などの特別条件は含まれていない。

そのため、年末にイレギュラーな条件を洗い出し、所得税の調整をするのだ。

 

障害者控除とは

納税者自身、同一生計配偶者(注)又は扶養親族が所得税法上の障害者に当てはまる場合には、一定の金額の所得控除を受けることができます。これを障害者控除といいます。

参照:国税庁ホームページ

障害者控除の概念を国税庁のホームページを参考に引用してみたが、少しわかりずらい

要するに、年末調整や確定申告の際、納税者本人、あるいは配偶者、扶養家族(納税者の子供など)が所得税法上の障害者に当てはまる場合、所得の控除を受けることができる制度を障害者控除というのだ。

障害者1人につき27万円特別障害者の場合は1人につき40万円の控除を受けることができる。

さっそく年末調整での障害者控除の書き方を紹介

年末調整の資料に目を通すといくつかの項目がある。
ここで注目して欲しいのがCの列だ。

障害者控除の情報を記入するのは、Cの列になる。

ここでもう少し詳しくみていこう。

 

障害者本人が記入する場合

一般障害者本人が記入するする場合は、一般障害者の欄に◯をつける。そして右の列に障害等級と手帳を交付された年を記入すれば問題無いだろう。

特別障害者の場合は、特別障害者の欄に◯をつけよう。

ちなみに、一般障害者と特別障害者の違いについては、別の記事(こちらの記事)で詳しく書いているので、ぜひ参照して欲しい。

 

配偶者(妻、または夫)が障害者の場合

先ほどは本人の欄に◯をつけたが、配偶者が障害者の場合は、隣の欄に◯をつける。

先ほどと同様に、配偶者の方が特別障害者、または、同居特別障害者であった場合はそれぞれ適切な欄に◯をつけよう。
※)同居特別障害者とは…家族と同居している特別障害者。障害者施設などに入居している場合は、同居特別障害者には含まない。

 

扶養家族(子供など)が障害者の場合

配偶者の列の隣に扶養家族の欄がある。そこに◯をつけ、あとは上記2つの記入方法となんら変わらない。

しかしながら、扶養家族の場合人数の記入があるので、そこだけは注意したい。

年末調整での障害者控除の金額を確認

これまでに年末調整での障害者控除の記入方法を紹介した。

次に、障害者控除で割引される金額について確認したい
まずは表を確認しよう。

障害の区分 所得税の障害者控除 住民税の障害者控除
一般障害者 27万円 26万円
特別障害者 40万円 30万円
同居特別障害者 70万円 53万円

この表の通り、障害者控除は所得税住民税に適用されるのだ。

ただ、この金額が税金から引かれる訳ではないので、注意が必要だ。
あくまで、所得税・住民税の計算では、税率をかけることになる。

つまり、障害者控除にそれぞれの税率をかけた金額が税金の割引金額になるのだ

次の章では、実際の計算方法を紹介したい。

 

障害者控除に年収は関係が無い

基本的に障害者控除と年収は関係がない
よって、どれだけ年収額が高くても、障害者控除を受けることが可能だ

しかしながら、気をつけなければならないことがある

扶養者(子供など)が障害者だった場合、扶養者に対する障害者控除の扱いとなる

その際は、扶養家族であることが前提なので、年間所得が38万円(給与収入であれば103万円)を扶養者が超えてしまった場合、障害者控除を受けることはできないのだ。

年末調整における障害者控除の計算方法

障害者控除の計算方法を知る前に所得税・住民税の税率を知る必要がある。
まずはそれぞれの税率を確認しよう

 

所得税の税率

課税される所得金額 税率
195万円以下 5%
195万円以上 330万円以下 10%
330万円以上 695万円以下 20%
695万円以上 900万円以下 23%
900万円以上 1800万円以下 33%
1800万円以上 4000万円以下 40%
4000万円以上 45%

 

住民税の税率

住民税の税率は所得に関わらずどこに住んでいても一律で10%だ。

そして、それぞれの税率について確認できたら、次に計算例を見ていこう。

 

障害者控除の計算例

年収額が300万円、自身、または扶養家族が一般障害者の場合

年収額が300万円の場合は、所得税が10%・住民税が10%となる。
計算式は、(控除額)x(税率)=(減免額)となり、
所得税:27万円x10%=約2万7千円
住民税:26万円x10%=約2万6千円
減免額は合計で約5万3千円となるのだ。

こちらでは長くなるので割愛するが、それぞれの年収額に応じた減免額を別の記事で紹介している。自分の年収額と照らし合わせたい方は、下記の参考記事を見て欲しい。
※)年収別、障害者控除の計算例は準備中です。

年末調整で障害者控除の記入を忘れた場合どうなるのか

よくあるのが、慌ただしい年末。その中で障害者控除の欄を書き忘れてしまうことがある。その時の対処法について確認したい。

 

年末調整で障害者控除の欄を記入する必要は無い

基本的に、障害者控除の欄を記入するかどうかは完全に任意だ
強制では無いので、書く必要は無い。

もし仮に、会社に知られたくないと思った場合などは書か無いのがベターだ。しかしながら、当然控除を受けることはできないので、認識が必要だ。

 

もし年末調整で障害者控除を書き忘れたら

障害者控除を受けたいと思っているにも関わらず、記入漏れをしてしまった場合は、確定申告で申請すれば問題ない

もし記入する意志があるのなら、確定申告の際に記入しよう。

まとめ

いかがだっただろうか。
今回は、『年末調整で障害者控除についてわからないこと』を解決したい。との思いで、記事を執筆した。

身体障害者手帳1級を所有する身として、実際に利用している観点から執筆できたのは良かった。

正直、年末調整や障害者控除の仕組みを理解するのは難しい。
しかしながら、要点をしっかりと掴むことができればシンプルだ。

障害者控除は、確定申告まで回すことなく、年末調整で済ませるのが良いだろう。

ABOUT ME
渡邉まさる
先天性内部機能障害 / 身体障害者手帳1級所持 / うつ病の闘病経験 / 青山学院大学在学中にRepeL, Inc.を創業 / 個人ブログはこちら