『膀胱直腸障害についてのあらゆる情報』を僕らのサイトのみで解決できたらどんなに良いだろうかと考え、今回実践を試みた。
「検索しても思い通りの情報にアクセスできない!」こんな煩わしさを思い知ったことはないだろうか?
この後のトピックを見ると、『膀胱直腸障害』についての疑問や課題が解決しているはずだ
膀胱直腸障害とは?
膀胱直腸障害とは、膀胱や直腸の機能が損傷し排尿や排便に支障が出る障害だ。
本来は「膀胱障害」と「直腸障害」に分かれるが、同時に症状が発症することが多い。そのため、ひとくくりで表現されるのだ。
膀胱直腸障害の原因と症状
膀胱直腸障害の原因は主に2つある。
まず、多い原因として椎間板ヘルニアがあげられる。次に、交通事故による脊椎骨折(損傷)や脱臼による原因も多いのだ。
交通事故による脊髄損傷の場合には、膀胱直腸障害の症状が見落とされる場合もあるので、十分に気をつけたい。
膀胱直腸障害の主な症状としては、排尿困難や排便困難、便秘、失禁があげられる。
排尿困難に関しては症状が重くなると、膀胱に貯留した尿が腎臓に逆流する尿管逆流現象や、腎不全を引き起こすので、十分に注意が必要だ。
膀胱直腸障害の等級表と認定基準
さて、膀胱直腸障害の原因や症状については理解して頂けたと思う。
ここで難しい問題だが、膀胱直腸障害は人によって症状が違う。そのため、全ての膀胱直腸障害者に身体障害者手帳が交付されるわけではない。
身体障害者手帳が交付される条件として、身体障害者認定基準を満たす必要がある。
それでは、具体的に見ていこう。
身体障害認定基準とは
障害認定とは”対象者が身体障害者である“ということを定めたものだ。
身体障害の認定基準は都道府県によって様々。
いくつかの項目が設定してあり、そのどれかしらに当てはまることで該当者として認定されるのだ。
膀胱直腸障害の等級と認定基準
【まずは等級表をチェック】
級別 | 膀胱直腸障害 |
1級 | ぼうこう又は直腸の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの |
2級 | 該当なし |
3級 | ぼうこう又は直腸の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの |
4級 | ぼうこう又は直腸の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの |
膀胱直腸障害認定基準 (参考:1
・等級表1級に該当する膀胱直腸障害者(以下のいずれかに該当)
a)腸管のストマに尿路変向(更)のストマを併せもち、かつ、いずれかのストマにおいて排便・排尿処理が著しく困難な状態があるもの
b)腸管のストマをもち、かつ、ストマにおける排便処理が著しく困難な状態及び高度の排尿機能障害があるもの
c)尿路変向(更)のストマに治癒困難な腸瘻を併せもち、かつ、ストマにおける排尿処理が著しく困難な状態又は腸瘻における腸内容の排泄処理が著しく困難な状態があるもの
d)尿路変向(更)のストマをもち、かつ、ストマにおける排尿処理が著しく困難な状態及び高度の排便機能障害があるもの
e)治癒困難な腸瘻があり、かつ、腸瘻における腸内容の排泄処理が著しく困難な状態及び高度の排尿機能障害があるもの
・等級表3級に該当する膀胱直腸障害者(以下のいずれかに該当)
a)腸管のストマに尿路変向(更)のストマを併せもつもの
b)腸管のストマをもち、かつ、ストマにおける排便処理が著しく困難な状態又は高度の排尿機能障害があるもの
c)尿路変向(更)のストマに治癒困難な腸瘻を併せもつもの
d)尿路変向(更)のストマをもち、かつ、ストマにおける排尿処理が著しく困難な状態又は高度の排便機能障害があるもの
e)治癒困難な腸瘻があり、かつ、腸瘻における腸内容の排泄処理が著しく困難な状態又は高度の排尿機能障害があるもの
f)高度の排尿機能障害があり、かつ、高度の排便機能障害があるもの
・等級表4級に該当する膀胱直腸障害者(以下のいずれかに該当)
a)腸管又は尿路変向(更)のストマをもつもの
b)治癒困難な腸瘻があるもの
c)高度の排尿機能障害又は高度の排便機能障害があるもの
身体障害者手帳の申請について
さて、これまで膀胱直腸障害の認定基準や等級表について確認してきた。
あなたの理解に役立ったなら嬉しい。
身体障害認定を得ることができたら、次に身体障害者手帳を取得することがあるだろう。そのあたりを見ていきたい。
そもそも身体障害者手帳とは?
身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法が定める「身体上に障害がある者」に対して、都道府県知事や指定都市の市長が交付する手帳のことだ。

(※上記写真の手帳は実際に僕が所有している手帳
身体障害者手帳の所持は「身体障害者」としての1つの特徴であり、多くのサービスやメリットを受けることが可能となる。
体障害者手帳の申請・取得の方法は?
身体障害者手帳の取得はあくまで任意だ。
なので、自発的に取得しようと思わなければ手に入らない。
身体障害者手帳を申請し発行するには、近くの役所で手続きが必要となり、手続きをするために必要な書類等がたくさんある。
人によってはなかなか困難を極めるだろう。
まずは下の図を確認してもらいたい。

まず始めに、障害認定基準で身体障害者手帳を取得できるのかを確認した後、障害等級表と照らし合わせて手帳の申請資格を確認する。
次に、市区町村の障害福祉窓口で診断書や交付申請書を取得し、書類を揃える必要がある。
そして最後に書類を提出すれば身体障害者手帳の取得は完了する。
身体障害者手帳の申請や取得を目指す場合、実際にはうまくいかないことが沢山ある。
そんな時はぜひこちらの記事(『【体験談】身体障害者手帳の申請・取得方法を紹介』)を参考にして欲しい。
※ 本当はこの記事内で詳しく説明したいのだが、説明が長くなってしまい良くないのではないかと考えた。なので、別の記事で身体障害者手帳の申請・取得の方法を紹介する。
膀胱直腸障害についてのまとめ
いかがだっただろうか。
少し長くなってしまったが、膀胱直腸障害の基本情報や認定基準から身体障害者手帳の申請方法までをまとめてみた。
今後とも身体障害者手帳を持つ当事者として、あらゆるトピックで記事の執筆を試みたい。
是非とも今回の記事があなたの課題を解決するものであったなら嬉しく思う。
・参考リスト
