この記事では、児童発達支援や放課後等デイサービスに通うために必要な『通所受給者証』について紹介する。
「検索しても思い通りの情報にアクセスできない!」こんな煩わしさを思い知ったことはないだろうか?
今回は、身体障害者手帳1級を持つ僕自身が児童発達支援や放課後等デイサービスに通うために必要な通所受給者証ついて理解しづらいポイントをわかりやすく紹介する。
この後のトピックを読むと、『通所受給者証』についての疑問や課題が解決しているはずだ。
通所受給者証とは
通所受給者証とは、児童福祉法による障害児を対象としたサービスを利用するための証書のことだ。
児童福祉法による障害児を対象としたサービスとは「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」2つのことであり、これらのサービスを利用するためには、地方自治体の障害福祉課で通所受給者証を取得する必要がある。
通所受給者証は障害者手帳や療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を持っていなかったとしても取得することが可能だ。
「障害者手帳を持っていないと放課後デイサービスは受けられない」と思われる方が結構いるのだが、それは勘違いなので十分注意しよう。
さて、ここで少しだけ通所受給者証を取得すると通うことができる「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」について少し触れたい。
児童発達支援とは
児童発達支援とは、6歳以下の未就学児童(小学校入学前)が通うことのできる施設のことだ。
6歳以上になると、放課後デイサービスへ移行して通うことになる。
放課後等デイサービスとは
放課後等デイサービスとは、6歳から18歳までの障害のある就学児童(小学生・中学生・高校生)が学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設のことだ。
放課後デイサービスの役割やサービス内容を具体的に知りたい方はぜひこちらの記事(『放課後等デイサービスとは?実際の見学で目の当たりにした実態』)を参考にして欲しい。
通所受給者証のメリット
通所受給者証のメリットは、「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」の利用額が1割負担になり、所得に応じて利用額に上限がつくことだ。
通常、児童福祉法による障害児を対象としたサービスの利用額は1回通うごとに大体7,000円〜12,000円ほどかかる。
しかしながら、通所受給者証があれば負担額は1割となり1回あたり700円〜1200円で通うことが可能となるのだ。
さらに、利用額に上限がつくことで、よりサービスが利用しやすくなる。
非課税世帯 | 0円 |
世帯所得900万円以下 | 4,600円 |
世帯所得900万円以上 | 37,200円 |
どんなに障害児を対象としたサービスを利用しても、上限額までしか払うことはないので安心して欲しい。
通所受給者証のデメリット
通所受給者証のデメリットは、申請・取得の方法が面倒くさいことだろう。
実際、通所受給者証を取得するとなると時間も手間もかかる。
初めて受給証を取得する時は必ず誰もが初心者だ。なので、手続きの途中で疲労困憊してしまう人が多いのだ。
そんなデメリットを解決するために次のトピックでは、通所受給者証の申請・取得方法をわかりやすく説明したい。
※もし仮に「通所受給者証を取得せずに自身の子供を預けられる場所を探している」という課題を持っている場合には、ぜひリタリコワンダーへの通塾をおすすめしたい。
同会社内でリタリコジュニアという児童発達支援・放課後等デイサービスを展開しているため、障害児に対するノウハウを多く持っているのだ。
ぜひ一度話だけでも聞いてみよう。
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通所受給者証の申請・取得・更新方法
このトピックでは、通所受給者証の申請・取得・更新方法について紹介する。
前提として地方自治体によって、通所受給証の申請・取得方法は異なる。
今回紹介する神奈川県横浜市の例(参考:1 はあくまで1例なので留意して欲しい。
通所受給者証の申請・取得方法
通所受給者証の申請・取得するためには6つの手順を踏む必要がある。
1.利用相談
お住まいの市役所や区役所(福祉保健センター)、障害児相談支援事業所に児童福祉法による障害児を対象としたサービス(「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」)の利用相談をする。
2.申請書の提出
市役所や区役所(福祉保健センター)に障害児通所給付費支給等申請書を提出する。
3.面接調査
面接調査では主に2つ
・サービスの利用要件を満たしているのか
・月に何回の利用を考えているか
を確認し通所受給者証の支給が適切かどうかを調査する。
4.通所受給者証の交付
審査の結果、通所受給者証の支給に値すると判断された場合、受給者証が自宅に郵送される。
5.事業者との契約
通所を希望する障害児を対象としたサービス(「児童発達支援」と「放課後等デイサービス」)の事業所と契約を結ぶ。
その際に通所受給者証を提示する。
6.利用のスタート
事業者との契約が終わり次第、利用の開始となる。
通所受給者証の更新方法
通所受給者証は基本的に1年ごとに更新する必要がある。
期間満了日の2ヶ月前には期間切れの知らせが届くはずだ。
更新には約1ヶ月かかることもあるので、余裕を持って更新手続きをしたい。
地方自治体にもよるが、更新に必要なものは以下4つ
・同封されている申請書
・本人確認書類
・印鑑
・通所受給者証
もし更新を忘れてしまった場合には、1割負担だった利用料が10割負担になってしまうので、気をつけよう。
通所受給者証のまとめ
いかがだっただろうか。
今回は通所受給者証について紹介した。
結論、通所受給者証を取得すると通常の9割引で障害児童サービスを受けることが可能であり、ぜひ取得した方が良いだろう。
今後とも身体障害者当事者として、様々なトピックの記事を執筆したい。
※通所受給者証を必要としない
・参考リスト
参考1: 横浜市 『障害児通所支援事業(児童発達支援・放課後等デイサービス)について』