身体障害者手帳1級のメリットを紹介【本人談】

この記事では『身体障害者手帳1級のメリット』について紹介する。

この記事にたどり着いたということは「身体障害者手帳1級について自分が知りたい情報を集めたいけど、十分に情報が取れるサイトが無い」という課題を抱えているのではないだろうか。

それなら安心して欲しい。

実は僕自身、身体障害者手帳1級手帳を持っている。

今回は、記事を執筆するにあたって実際に僕自身が身体障害者手帳を利用して様々なサービスを受けてきた。

そんな体験も踏まえながらこの記事では、身体障害者手帳1級について重要な情報を網羅して紹介したい。

必ずあなたが”イマ”必要としている身体障害者手帳の情報が見つかるはずだ。

それでは、確認していこう。

そもそも身体障害者手帳とは

身体障害者手帳とは、身体障害者福祉法が定める「身体上に障害がある者」に対して、都道府県知事や指定都市の市長が交付する手帳のことだ。

（※上記写真の手帳は実際に僕が所有している手帳

手帳を所持していることで、法律的に「身体障害者」として区分され、多くのサービスやメリットを受けることが可能となる。

身体障害者手帳1級とは

さて、このトピックでは身体障害者手帳1級について紹介する。

まず、身体障害者手帳には6つの種類があることはご存知だろうか。

手帳は1級に近いほど重度の障害であり、6級に近づくほど軽度の障害とされている。

つまり、身体障害者手帳1級とは最も重度な障害である場合に交付される手帳なのだ。

当然、身体障害者手帳は1級に近ければ近いほど多くのメリットを受けることができるので、次のトピックで確認しよう。

身体障害者手帳1級のメリット

このトピックでは実体験に基づいて身体障害者手帳1級のメリットについて紹介する。

まずは簡単に身体障害者手帳1級のメリットを一覧形式で並べる。
その後、それぞれのメリットについて詳しく紹介していきたい。

身体障害者手帳1級のメリット一覧

・身体障害者手帳1級、障害者雇用のメリット

・身体障害者手帳1級、JR新幹線の割引メリット

・身体障害者手帳1級、USJの割引メリット

・身体障害者手帳1級、映画の割引メリット

・身体障害者手帳1級、ディズニーランドでのメリット

・身体障害者手帳1級、高速道路（ETC）の割引メリット

・身体障害者手帳1級、バスの割引メリット

・身体障害者手帳1級、タクシーの割引メリット

・身体障害者手帳1級、スマホの割引メリット

・身体障害者手帳1級、NHK受信料の割引メリット

・身体障害者手帳1級、スカイツリーの割引メリット

・身体障害者手帳1級、公営住宅の優先入居メリット

・身体障害者手帳1級、医療費の割引メリット

・身体障害者手帳1級、障害者控除のメリット

大阪旅行で利用できる障害者手帳1級手帳のメリット

身体障害者手帳1級、JR新幹線の割引メリット

障害者手帳を利用することで新幹線の普通乗車券が割引になる。

例えば、普通料金で東京駅から新大阪へ新幹線を利用して行こうとすると2人で往復57,800円掛かる。

しかしながら、身体障害者手帳を利用すると2人で往復40,280円を支払えば新幹線に乗ることができるのだ。

身体障害者手帳を利用した普通乗車券の購入方法はこちらの記事（『【体験談】JR新幹線の障害者割引を利用した感想』）で紹介している。

身体障害者手帳1級、USJの割引メリット

障害者手帳を利用することでUSJの入場料が半額になる。

通常の大人入場料は7,300円（2018年10月現在）だが、手帳の障害者割引を利用すると大人3,600円で入場できる。

さらに、並ばずにアトラクションへ乗ることができる「ゲストサポートパス」も手帳を提示することで利用可能だ。

USJの身体障害者手帳メリットについてさらに詳しい情報はこちらの記事（『【体験談】障害者割引でUSJを3倍楽しもう！』）で紹介しているので、ぜひ興味のある方には見て欲しい。

身体障害者手帳1級、タクシーの割引メリット

大阪旅行に行った際にはタクシーを利用することもあるだろう。
そんな時に利用できるのが、タクシーの割引メリットだ。

通常料金の1割引でタクシーに乗車できるので、非常に便利だ。

タクシーの身体障害者手帳メリットについてさらに詳しい情報はこちらの記事（『障害者割引でタクシーを利用する際に注意すべき3つのこと』）で紹介しているので、ぜひ興味のある方には見て欲しい。

身体障害者手帳1級メリット、障害者雇用

※）ラルゴ高田馬場 滝田さんへのインタビュー時写真 右は僕。笑

この記事を読んでいる方の中には「今の職場を変えたい！」と思われる方もいるのではないだろうか。

原因としては「自分はもっと違う仕事がしたい。給料をあげて欲しい！」と思う人もいれば、「今の職場は全然配慮にかけている！」と思われる方もいるだろう。

もしそう思われるのであれば、チャンスだ。

なぜならば、身体障害者手帳1級を所持している場合には、障害者雇用のカウントが2人分になるからだ。

そのため、圧倒的に障害者雇用での転職を有利に進めることができるのだ。

障害者の就職・転職支援をしている『ラルゴ高田馬場』へインタビューを敢行した際、「障害者雇用での転職で給料が上がるケースは結構ある」とのことだった。ましてや、身体障害者手帳1級を所持していればその確率も高いだろう。

※『ラルゴ高田馬場』インタビュー全文はこちら

障害者雇用について詳しく知りたい方は下記の一覧表から確認して欲しい。

障害者雇用の体験談記事一覧

・障害者雇用のメリットとデメリットを紹介

・障害者雇用だと仕事がない？

・車椅子で就職するには？

・聴覚障害者に向いてる仕事の探し方とは？

・障害者として事務職で働いた感想を伝えたい

・足が不自由でもできる仕事とは？

・障害者が仕事を探す最も良い方法とは？

障害者手帳1級でディズニーランドを快適にすごす

身体障害者手帳1級を利用することで、ディズニーランドを快適に過ごすことができる。

ディズニーランドではUSJのように入場料の割引は無いが、アトラクションに乗車する際、ストレスを感じることなく乗れるサービスがある。

そのあたりの情報は、こちらの記事（『【実体験】ディズニーランドで身体障害者手帳を利用してみた』）に詳しく記述した。もしディズニーランドに遊びに行く予定があるのなら、ぜひ読んで欲しい。

障害者手帳1級メリット、映画の割引

身体障害者手帳1級を利用することで、800円分の映画券割引が適用される。
通常料金1800円の映画券が1000円になるのだ。

さらに、身体障害者手帳1級を所持している本人だけで無く、付き添いの方にも割引が適用されるので、合計で1600円分のメリットになる。

身体障害者手帳1級を利用した映画の割引メリットに関してはこちらの記事（『障害者割引で映画を1000円で鑑賞した感想』）で紹介しているので確認して欲しい。

身体障害者手帳1級メリット、高速道路（ETC）の割引

身体障害者手帳1級を利用することで、有料道路利用料金の半額メリットが適用される。

実際にどれくらいの割引が適用されるのかについて、下記のルートで確認したい。

身体障害者手帳1級を利用した高速道路（ETC）の割引メリットに関してはこちらの記事（『ETC障害者割引の利用で有料道路が半額に』）で紹介しているので確認して欲しい。

身体障害者手帳1級メリット、バスの割引

身体障害者手帳1級を利用することで、バスの利用料金が無料・半額・3割引になるメリットが適用される。

割引になる利用料金は地域によって違う。

もし身体障害者手帳1級を利用したバスの割引メリットに関して詳しく知りたい方はこちらの記事（『障害者割引でバスに半額・無料で乗る方法』）を確認して欲しい。

身体障害者手帳1級メリット、スマホの割引

身体障害者手帳1級を利用することで、スマホの基本使用料が約2,000円割引される。

docomo・au・softbankごとに割引の内容が微妙に異なるのでもし気になる方はぜひこちらの記事（『スマホ・携帯電話の障害者割引を大手3社で比較してみた』）を確認して欲しい。

身体障害者手帳1級メリット、NHK受信料の割引

身体障害者手帳1級を利用することで、NHKの受信料が全額、または半額割引される。

地上波と衛星放送を契約したら実際にどれくらい割り引かれるのか。また、NHK受信料割引の申請方法などについて詳しく知りたい方はこちらの記事（『身体障害者手帳を使ってNHK受信料を割り引く方法』）を確認して欲しい。

身体障害者手帳1級メリット、スカイツリーの割引

身体障害者手帳1級を利用することで、東京スカイツリーの入場券が半額になる。

展望デッキ（350m）の割引だけでなく、展望回廊（450m）の入場券も半額になる。

もし具体的な入場料金が知りたい方はぜひこちらの記事（『障害者割引で東京スカイツリーを半額で楽しむ方法』）を確認して欲しい。

身体障害者手帳で受けられる障害福祉サービス

このトピックでは、身体障害者手帳で受けられる障害福祉サービスについて紹介する。

障害福祉サービスとは、身体、精神、知的といった障害のある方や特定の疾患のある方の生活を支援してくれるサービスのことだ。

自宅や施設で介護や自立訓練などのサービスを利用料金の1割負担で受けることができる。

下の表にわかりやすくまとめたので、ぜひ確認して欲しい。

※障害福祉サービスについて詳しく知りたい方はぜひこちらの記事を読んで欲しい（障害福祉サービスとは？【障害者本人が紹介】）

身体障害者手帳1級と3級・4級・5級・6級の違い

さてこのトピックでは、身体障害者手帳1級と3級・4級・5級・6級の違いについて紹介したい。

結論から言うと、身体障害者手帳1級と3級・4級・5級・6級では受けることのできるメリットやサービスに違いがあるということだ。

つまり、身体障害者手帳1級所持者の場合には受けれるメリットやサービスがある一方で、3級・4級・5級・6級所持者の場合には同じメリットを受けることができない。

いくつか例で確認しよう。

身体障害者手帳3級から6級では、医療費の助成が受けられない

都道府県や市区町村によっては、身体障害者手帳3級から6級では医療費の助成を受けることができない場合がある。

例えば、僕が身体障害者手帳の交付を受けた東京都の場合、身体障害者手帳1級、または2級所持者しか医療費の助成を受けることができない。（内部機能障害者の場合は3級までが助成の対象。）

医療費の助成に関して詳しく知りたい方はこちらの記事（『【体験談】身体障害者手帳で医療費を割り引く方法』）

障害者雇用においての算出方法の違い

身体障害者手帳1級と3級から6級では障害者雇用において算出方法が違う。

下の2つの表を確認して貰いたい。

つまり、身体障害者手帳1級・2級は重度の身体障害者として認定され、障害者雇用の算出方法においても1人で2人分としてカウントされる。

一方で身体障害者手帳3級から5級の場合には、障害者雇用の算出は1人で1人分のカウントしかされないのだ。

身体障害者手帳1級を取得できる障害の種類

さてこのトピックでは身体障害者手帳1級を取得できる障害の種類について紹介する。

下の表にわかりやすくまとめたので、ぜひ確認して貰いたい。（※参考:1

・それぞれの障害に関する詳しい情報一覧

1. 視覚障害
2. 聴覚・平衡機能、音声機能・言語機能又はそしゃく機能障害
3. 肢体不自由
4. 心臓機能障害
5. じん蔵機能障害
6. 呼吸器機能障害
7. ぼうこう又は直腸機能障害
8. 小腸機能障害
9. ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害
10. 肝臓機能障害

身体障害者手帳1級を申請・取得する

さてこのトピックでは実体験に基づいて身体障害者手帳1級の申請・取得方法を紹介する。

下の図で流れを確認して欲しい。

まず始めに、障害認定基準で身体障害者手帳を取得できるのかを確認した後、障害等級表と照らし合わせて手帳の申請資格を確認する。

次に、市区町村の障害福祉窓口で診断書や交付申請書を取得し、書類を揃える必要がある。

そして最後に書類を提出すれば身体障害者手帳1級の取得は完了する。

身体障害者手帳1級の申請や取得を目指す場合、実際にはうまくいかないことが沢山ある。

そんな時はぜひこちらの記事（『【体験談】身体障害者手帳の申請・取得方法を紹介』）を参考にして欲しい。障害者手帳の申請・取得方法について詳しく執筆した。

身体障害者手帳1級のメリットについてのまとめ

いかがだっただろうか。
今回は身体障害者手帳1級のメリットについて紹介した。

実際に僕自身が身体障害者手帳1級を持っていることで、体験を交えながらより詳しく紹介することができた。

少々長くなってしまったので、一度読んだだけでは身体障害者手帳1級のメリットのすべてを把握することはできなかったと思う。

ぜひ、ブックマークもしくはスマホのホーム画面に追加して定期的に見直してもらいたい。

身体障害者手帳1級について自分が知りたい情報を集めたいけど、十分に情報が取れるサイトが無い。という課題をこの記事が解決できていたのなら嬉しい。

・参考リスト

参考1: 厚生労働省 『障害等級表』 PDF

ABOUT ME

渡邉まさる

先天性内部機能障害 / 身体障害者手帳1級所持 / うつ病の闘病経験 / 青山学院大学在学中にRepeL, Inc.を創業 / 個人ブログはこちら