「履歴書の資格には何級から書いていいの?」
「資格・免許のあとに書く、合格と取得の使い分けは?」
「資格・免許の正式名称は?」
就職・転職先に有利になる資格・免許を持っていたら、遠慮なく書いて採用企業側にアピールすることをおすすめします!
この記事では、障害者手帳1級の私が5社就業した経験、今まで100人以上を就職・転職指導した経験をもとに、
「採用率をアップさせる、障害者向け履歴書の資格の書き方」
のすべてを徹底解説します。
この記事を読んでいただき、好印象を与える履歴書を作成していきましょう!
障害者向け履歴書の「資格・免許の書き方」7つの基本ルール
基本ルールは全部で7つありますので、まずはルールを把握しましょう。
【1】 年は西暦か和暦を統一する
履歴書全体を通して資格取得した年は、西暦と和暦を統一しましょう。
おすすめは西暦です。
【2】 運転免許は必ず書く
運転免許を持っていたら、必ず書きましょう。
通勤地の関係から、また仕事内容により、運転免許が必須の企業もあります。
そのため応募にあたり、採用条件を確認することをおすすめします。
【3】 仕事に関連する資格のみを書く
趣味要素の強い資格は書かずに、仕事に関連する資格のみを書きましょう。
ただし、仕事に関連すれば、趣味要素の強い資格を書いてもOKです。
たとえば、ご当地検定が該当します。
ご当地検定に該当する地域で、ガイド・広報活動する仕事をするなら、アピールすれば有利になること間違いありません!
【4】 正式名称で書く
資格・免許の名称は、略称や通称では書かずに、正式名称で書きましょう。
正式名称がわからない場合、「資格・免許名 正式名称」で検索する。
または、運営している公式サイトで確認、問い合わせがおすすめです。
以下は、代表的な資格や免許の正式名称をリストアップしました。
あわせて、合格・取得の使い分けも書きましたので、よかったら参考にしてくださいね。
略称・通称 | 正式名称 |
運転免許 | 普通自動車第一種免許 取得 |
簿記検定 | 日商簿記検定試験●級 合格 |
FP検定 | ●級ファイナンシャル・プランニング技能士 合格 |
英検 | 実用英語技能検定●級 合格 |
TOEIC | TOEIC公開テスト(スコア)点 取得 |
漢検 | 日本漢字能力検定●級 合格 |
秘書検定 | 秘書技能検定●級 合格 |
MOS | Microsoft Office Specialist(科目名) 取得 |
情報処理検定 | 基本情報技術者試験 合格 応用情報技術者試験 合格 ITパスポート試験 合格 |
【5】 取得順から書く
免許・資格欄の上から下に向かって、資格取得日の古い順から新しい順に書きます。
【6】 3級以上の資格を書く
級数がある資格は、できれば2級以上があると、障害者にとって転職が有利になります。
2級がない場合には、3級以上を書きましょう。
また、同じ資格で3級と2級の2つを取得していたら、上位2級のみを書きます。
【7】 最後に「以上」は不要
学歴・職歴欄は、最後に「以上」を書きますが、免許・資格欄は、最後に「以上」は不要です。
こんな場合どうする?【ケース別】資格の書き方
障害者が履歴書の免許・資格欄を書くうえで、
「こんなケースは、どう書けばいいの?」
という、よくあるケースを5つ解説します。
【1】 資格名のあとに書く「合格」と「取得」の使い分けは?
よく迷うケースとして、
「資格名を書いたあと、合格と取得のどちらを使えばいいのか?」
ここは多くの方が履歴書を書くうえで、迷うケースですね。
おもに以下の考えで使い分ければOKです!
免許の資格は「取得」で書く
一例として以下の資格があります。
- 運転免許
- 医師・看護師・薬剤師
- 理容師・美容師
- 調理師
- ボイラー技士
免許がないと業務に携われない、法律に反する場合が該当します。
スコア性の資格は「取得」で書く
一例としてはTOEICです。
TOEICの場合、以下のように資格名のあとに、点数をあわせて書きます。
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX | XX | TOEIC公開テスト600点 取得 |
検定試験の資格は「合格」で書く
先に解説した、免許とスコア性以外の資格が該当します。
代表的な資格は以下があります。
- ●●検定と呼ばれる資格(簿記・英語・漢字など)
- ●級など級数のある資格
【2】 資格や免許を1つも持っていない場合
空欄のままではイメージがよくありませんので、「特になし」と一言書いておきましょう。
年 | 月 | 免許・資格 |
特になし |
【3】 資格名が取得時と変わっている場合
取得時の資格名とあわせて、現在の資格名をカッコ書きで記入すればOKです。
年 | 月 | 免許・資格 |
20XX | XX | ●●試験(現 ▲▲試験) 合格 |
【4】 資格取得に向けて勉強中の場合
以下のどちらかで書きましょう。
年 | 月 | 免許・資格 |
(試験名)の資格取得に向けて勉強中 | ||
20XX年XX月 (試験名)を受験予定 |
取得予定の資格は、最後の欄に書きましょう。
書くことにより、前向きなイメージを与えることができますよ!
【5】 障害者枠で有利な資格はあるの?
募集内容にもよりますが、障害者枠は一般事務などデスクワークが中心です。
そのため以下の事務系の資格があるといいですね。
- 簿記
- 英語
- PC関連の資格(ExcelやMOSなど)
IT企業で技術者として働くなら、以下の資格があるといいですね。
- LPIC
- MCP
- (基本・応用)情報技術者試験
- プログラミング関連資格
資格を書いたあとの5つのチェックポイント
資格を書き出したら、以下の5つをチェックしましょう。
- 西暦と和暦を統一していますか?
- 資格や免許の名称は正式名称ですか?
- 仕事に関連する資格や免許のみを書いていますか?
- 運転免許を持っていたら書いていますか?
- 合格と取得を正しく使い分けていますか?
問題がないことを確認したら、免許・資格欄は終了です。
お疲れさまでした!
資格をアピールして転職や就職を有利にする、学歴と職歴の書き方は、下記の記事を参考にしてください。
>,>, 【これで完璧】障害者向け履歴書の学歴の書き方!ケース別で徹底解説
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免許・資格欄の書き方は、このように細かいルールがあります。
この記事を参考にして、採用率がアップする免許・資格欄に仕上げましょう。
