自己分析

障害者向け自己分析の全解説!会社探しから面接まで超重要な理由も紹介

「あなたの長所と短所は?」
「障害があっても、できる仕事は何ですか?」
「仕事を進めるうえで、配慮してほしい点は?」

これらの質問に、今スグにパッと答えられますか?
もちろん、今は答えられなくても大丈夫!

この記事で説明する自己分析を行えば、冒頭の質問にもパッと答えられる。
履歴書の志望動機や本人希望欄も書けるようになり、面接対策もできますよ。

この記事では、障害者手帳1級の私が5社就業した経験、今まで100人以上を就職・転職指導した経験をもとに、

「障害者枠で採用を成功させるための、自己分析の具体的な方法」

のすべてを徹底解説します。

障害者枠採用では自己分析が超重要な5つの理由

自己分析は面接対策と同じくらい、超重要な対策です。
とくに障害者枠での採用を希望するなら、健常者以上に自己分析が必要不可欠です!

その理由を全部で5つ説明します。

自己分析が重要な理由【1】 自分をとことん知るため

自己分析とは、今までの人生を振り返り、

  • 自分の性格や長所・短所などを客観的に知る
  • エピソードや体験から、実績や強み・弱みを把握する

などといった人生の棚卸しをする作業のことです。

採用側に正しく伝えるためにも、自己分析を通して自分自身をとことん知る必要があります。

自己分析が重要な理由【2】 障害の状況を正しく伝えるため

採用側にとって、障害者雇用とは、

「日本の文化を全く知らない、外国人を採用する」

これと同じイメージなんですね。

実際に障害者を雇用をする場合、採用側は以下のような不安や心配を抱えています。

「本当に会社に来てもらえるのだろうか?」
「意思疎通をはかりながら、仕事はできるのか?」
「スタッフとコミュニケーションは取れるのか?」
「万が一、仕事中に急病になった場合はどうする?」
「どんな手助けやサポートが必要なのか?」

これらの不安や心配があることを理解し、先回りして相手が安心する回答をするためにも、自己分析が必要不可欠です。

健常者以上に、採用の不安や心配を抱えていることを把握しておきましょう。

他にも、

「障害がどのような症状で、どれくらい大変なのか?」

障害者本人はわかっていても、採用側は理解できないんですね。

自身の障害も徹底的に自己分析をして、

「障害があっても、どんなことができるのか?」
「障害に向き合い、今までどう生きて、克服する努力をしたのか?」
「仕事をするうえで、体力面や精神面、人間関係に問題はないか?」

など、採用側が知りたい、安心するような文面を作成するためにも。

面接で障害の状況をわかりやすく伝えるためにも、障害の自己分析が重要です。

100%理解されるのはムリでも、少しでも理解してもらえるように努力しましょう。

自己分析が重要な理由【3】 履歴書作成のため

履歴書作成で最も大変なのは以下の2点です。

  1. 志望動機
  2. 本人希望欄

志望動機は、障害を持ちながら採用側にどんな貢献ができるのか?
本人希望欄は、障害に対してどんな点を配慮してほしいのか?

これらを正しく伝え、第一印象をよくするためにも、自己分析が欠かせません。

>> 【これで完璧】障害者向け履歴書の書き方!準備から送付まで徹底解説

履歴書で面接時の印象も大きく左右するため、しっかりと自己分析が必要です。

自己分析が重要な理由【4】 面接対策のため

障害者枠で希望する場合、とくに障害の状況について質問されます。
一例としては、以下の4点です。

  1. 障害者になった経緯
  2. 現在の健康状態
  3. 障害があってもできる仕事
  4. 障害で難しい仕事・配慮してほしい点

これらを正しく伝えて、安心感を与えるためにも、しっかり自己分析をしましょう。

自己分析が重要な理由【5】 ミスマッチ防止のため

自己分析をすることで、自分が向いている業界や業種、仕事内容がわかります。
つまり、応募側・採用側のミスマッチを防止できるんですね。

これら5つの理由から自己分析は、会社選び~面接のすべてに関わる、重要な対策となります。

自己分析の進め方3つの基本ルール

自己分析をするうえで、大切な3つの基本ルールがあります。
効率よく自己分析するためにも、まずは基本ルールをマスターしましょう。

自己分析のルール【1】 自己分析する環境や時間を確保する

自己分析とは、幼少期から現在までの人生を振り返る作業のこと。
そのためスキマ時間の5分、10分でできる作業ではないんですね。

おすすめは休日を利用して、1人で集中できる環境や時間を確保しましょう。

日を改めて自己分析を数回行うと、より深く自己分析ができておすすめです!

自己分析のルール【2】 制限をかけずとことん出す

自己分析を始めると、今まで意識していなかったエピソードや経験がたくさん出ます。

すると、

「これを出すのは恥ずかしい」
「これは違うかも」
「たいした価値はなく使えないかも」

などと、心にブレーキをかけて、出すのを拒んでしまうんですね。
でも、そのような制限を一切かけず、思いついた内容をとことん出していきましょう。

自己分析を行っている時点では、誰にも見せていないので、間違いや重複があっても大丈夫!
何より出せば出すほど、心の奥底に眠っていた記憶が芋づる式に出てきます。

結果として、志望動機や面接の自己PRで使える材料がたくさん出て来ますよ。

自己分析のルール【3】 障害の内容もとことん出す

障害者枠で採用を目指すなら、自身の障害を改めて自己分析しましょう。

しかし、

「恥ずかしいし、ツラい思いをしたから出したくない」
「こんなことを書いたら、不利になるかも・・・」

そう思うかもしれませんね。
でも、採用後に障害を理解されず、ミスマッチが起こるほうが問題です。

そこで、障害に対する経験や体験を含め、制限をかけずとことん出しましょう。

障害があってもできる仕事や、逆に難しいことがわかる。
どうすれば、自分の障害を理解してもらい、わかりやすく相手に伝えられるか?

自己分析をすることで、この伝えるべきポイントもわかるようになりますよ。

自己分析の具体的な方法全5つ紹介

自己分析の方法は、いくつか方法があります。
ここでは代表的な方法を、全部で5つ紹介します。

自己分析の方法【1】 自己分析の本やシートを利用する

「そもそも自己分析はどうやればいいの?」

おすすめする自己分析の方法は以下の2つです。

  1. 自己分析・自己PRの本を活用する
  2. ネット上にある自己分析シートを活用する

これらに書かれている質問に答えれば、少ない手間と時間で自己分析ができますよ。

徹底的に自己分析したいなら、前田裕二さんの書籍「メモの魔力」の特典にある、「1000の質問シート」がおすすめ!

書籍は購入しなくても、質問シートは誰でもダウンロード可能です。

以下は公式配布されたPDF版です。

>> 自己分析1000問公式PDF版

ExcelやGoogleスプレッドシートに直接入力したい場合には、下記がおすすめです。

>> 自己分析1000問入力フォーマット(エクセル形式)

>> 自己分析1000問入力フォーマット(Googleスプレッドシート)

幼少期から現在まで、時系列やパターン別に細かく質問に答えられるので、自分を見つめるには最高のシートですよ。

自己分析の方法【2】 過去のエピソードを出す

自己分析とは、おもに3つの時代のエピソード、つまり経験や体験を振り返る作業です。

  1. 幼少時代
  2. 学生時代
  3. 社会人時代

これらの時代を振り返り、以下6つのエピソードを中心にリストアップしましょう。

  1. 楽しかった・ツラかったこと
  2. 成功・失敗体験
  3. のめり込んでハマった趣味・体験
  4. 人に喜ばれたこと・貢献したこと
  5. 迷惑をかけてしまったこと
  6. 障害でツラかったことや克服したこと

まずは時系列ごとに、箇条書きで思いついたことを出すのがおすすめ。
先に紹介した、「1000の質問シート」を利用すると、細かく自己分析できますよ。

とくに障害者枠で応募する場合、障害に関するエピソードを細かく出していきましょう。

自己分析の方法【3】 長所・強み・得意なことや適性を知る

「どんな業界や業種、仕事内容が向いているのか?」
「仕事を通して、どんな貢献ができるのか?」

これらを知るためにも、自己分析は超重要です。
一例として、下記6つの内容をリストアップします。

  1. 得意なこと
  2. 貢献できたこと
  3. 夢中になって集中してのめり込んだこと
  4. 自ら進んでできること
  5. やっていて楽しいこと
  6. 興味を持ってできること

 

たとえば、時間を忘れて、プログラミングに夢中になった経験があるとします。
ここから、以下の長所や強み、適性が考えられます。

  • PCを使った仕事やデスクワークが得意
  • 1人で黙々ときる仕事が向いている
  • 最新技術やスキルを学ぶのがスキ

これらに該当する仕事であれば、強みを十分発揮できる可能性がありますよ。

自己分析の方法【4】 短所・弱みや苦手を知る

短所や弱み、苦手を知る方法は、方法【3】の長所や強みを正反対にしたものです。

たとえば、1人で黙々と集中して仕事をするのが強みなら、チームワークを組む仕事が苦手となります。
とくに障害によって苦手、できないことを相手に正しく伝えるのにも、この作業は必要不可欠です。

障害があるから一切何もできない、とそれで終わるのはNG。

「短所や弱みをどう克服し、また注意しながら仕事を進めていけるのか?」

障害があっても、採用側に安心感を与えられる回答をするためにも、しっかりと自己分析を行いましょう。

自己分析の方法【5】 障害により1人で自己分析が難しい場合

自己分析をしたくても、障害によっては1人で難しいケースもあるでしょう。

そのような場合には、あなたを知っている人に分析してもらいましょう。
いわゆる他己分析と呼ばれる方法です。

他己分析のメリットは、自分が気づいていない、長所や短所などを発見できる点です。

他己分析の方法は、

「自分の性格はどうだと思う?」
「長所や短所はどんなところだと思う?」

などと自己分析の質問集をもとに、口頭でやり取りします。
そのやり取りした内容を録音、またはメモしていきましょう。

1人で自己分析後に、ズレや相違がないかを確認するためにも、他己分析は役に立ちますよ。

自己分析後が終わったら?全3つのアクション

自己分析は、障害者が就職・転職する一連の活動において、必要となる必須の作業です。

一通り自己分析が終わったら、次の3つのアクションに進みましょう。

自己分析後のアクション【1】 会社探し

会社探しをする前に自己分析をすれば、自分の強みを活かせる業界や業種、仕事内容が明確化します。
反対に自己分析しないと、自分にあった会社を探すことができないんですね。

つまり、会社探しの時間や手間が減れば、志望動機の作成や面接対策に時間を取ることができますよ。

自己分析後のアクション【2】 履歴書の作成

履歴書の作成で重要になるのは、志望動機と本人希望欄の作成です。

「障害があっても仕事で貢献できることは何があるのか?」
「障害に対して、どんな配慮を採用側に希望するのか?」

これらも自己分析をすることで、採用側が安心するような伝え方やPRができます。

>> 【これで完璧】障害者向け履歴書の書き方!準備から送付まで徹底解説

自己分析後のアクション【3】 面接対策

障害枠で採用を希望する場合、当然ながら障害について質問されます。
自分の障害をわかりやすく正しく伝え、障害があっても仕事ができることをPRする必要があります。

「どうすれば採用側が安心する回答ができるのか?」
「どんな回答を望んでいるのか?」

自己分析した内容をもとにして、面接対策の準備を行いましょう。

自己分析で自分の人生と障害を振り返ろう

自己分析とは、過去の人生や経験を振り返る作業のことです。

自己分析は超重要で、以下のすべてに関わります。

  • 自分にあった会社を見つける
  • 履歴書の志望動機や本人希望欄を書く
  • 面接対策をする

しっかりと自己分析ができれば、

  • 自分の強みを活かせる会社が見つかる
  • 相手に突き刺さる志望動機や自己PRができる
  • 障害があっても貢献できることを伝えられる

など結果として採用率アップに繋がりますよ。

ぜひ、この記事の内容を参考にしながら、あなた自身の棚卸しから始めてみませんか?

ABOUT ME
渡邉まさる
先天性内部機能障害 / 身体障害者手帳1級所持 / うつ病の闘病経験 / 青山学院大学在学中にRepeL, Inc.を創業 / 個人ブログはこちら