放課後等デイサービスとは?実際の見学で目の当たりにした実態

先天性胆道閉鎖症。15歳で肝臓移植・17歳で腸閉塞を発症。身体障害者手帳1級。個人ブログはこちら


この記事では『放課後等デイサービス』について紹介する。

「検索しても思い通りの情報にアクセスできない!」こんな煩わしさを思い知ったことはないだろうか?

今回は、身体障害者手帳1級を持つ僕自身が実際の体験も踏まえながら、放課後等デイサービスについて理解しづらいポイントをわかりやすく紹介する。

この後のトピックを読むと、『放課後等デイサービス』についての疑問や課題が解決しているはずだ。

この記事を読んでわかること

 

ここがポイント!

放課後等デイサービスとは、6歳から18歳までの障害のある就学児童が学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設のことだ。

放課後等デイサービスとは

あなたは、放課後等デイサービスをご存知だろうか。
当然馴染みの無い方もいるかと思う。

放課後等デイサービスとは、6歳から18歳までの障害のある就学児童(小学生・中学生・高校生)が学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設のことだ

障害を持つ就学児童であれば、希望制で放課後等デイサービスに通うことができる。障害を持つ就学児童にとっては非常に有意義な制度だろう。

では、なぜ放課後等デイサービスは存在しているのだろうか
どのような役割の下に存在するのかを確認したい。

 

放課後等デイサービスの役割

放課後等デイサービスは、障害児の最善利益を保証するために存在する(参考1

以下は、厚生労働省が正式に発行した文章だ。

放課後等デイサービスは、支援を必要とする障害のある子どもに対して、学校や家庭とは異なる時間、空間、人、体験等を通じて、個々の子どもの状況に応じた発達支援を行うことにより、子どもの最善の利益の保障と健全な育成を図るものである。

参照 : 厚生労働省『放課後等デイサービスガイドライン

上記のようなガイドラインに沿って施設の運営はおこなわれている。

支援を必要とする障害児、または障害児を持つ親御さんにとっては欠かせない役割を、放課後等デイサービスは担っているのだ。

ここで “学校や家庭とは異なる空間” とあるが、実際に放課後等デイサービスでどんなサービス内容が展開されているのかを紹介する。

 

放課後等デイサービスのサービス内容

放課後等デイサービスのサービスは、基本的に以下4つの原則に基づいてサービスを展開している。

 

1.自立支援と日常生活の充実のための活動

2.創作活動

3.地域交流の機会の提供

4.余暇の提供

 

例えば、僕が見学した放課後等デイサービス施設では、「掃除機のかけ方」という題材でサービスを提供していた。(後のトピックで説明する)

決して見掛け倒しのサービスではなく、日常生活の中で自立を促すような充実したサービス内容であったことは間違いないだろう。

こんなにも有意義なサービスである放課後等デイサービスだが、実は昔からあった訳ではない。今の形で放課後等デイサービスになるまでには歴史があるのだ。

 

2012年、児童福祉法の改正

放課後等デイサービスは、2012年の児童福祉法の改正で今の形となった

従来は未就学児(小学生以下)と就学児が通う同じ施設だったが、2012年の児童福祉法の改正によって、未就学児専門のサービス「児童発達支援」と就学児専門のサービス「放課後等デイサービス」に分かれたのだ

サービスが分離したことで、より良いサービスが提供できるようになったのは言うまでもないだろう。

放課後等デイサービスを実際に見学してみた

さてこのトピックでは、放課後等デイサービスを実際に見学した際に得た知識を下に執筆したい(※今回、放課後デイケアサービスを展開するハッピーテラスさんを見学させてもらった。

 

・放課後等デイサービスの特徴

・1日の流れ

・サービス・授業内容

 

を軸に紹介する。

 

放課後等デイケアサービスの特徴

僕が客観的に感じた放課後等デイサービスの特徴を3つ紹介したい。

あくまで主観的な意見になることはご了承頂きたい。

 

生徒の特性に合わせた授業

僕が見学した放課後等デイケアサービスの施設では、主に発達障害の就学児が多かった。生徒の中には、じっと席に座り続けて授業を受けることが困難な子もいるのだ。

そのため、じっと座り続けるだけの授業ではなく、実際に「掃除機のかけ方を学ぶ」といった実践的な授業を取り入れ、見事に授業を展開していた。

ステレオタイプ的な授業ではなく、柔軟に生徒の特性に合わせ授業を展開しているのが印象的だった。

 

充実したバックアップ体制

放課後等デイサービスの施設を見学する上で一番印象に残っているのが、スタッフのバックアップ体制だ。

僕が見学した放課後等デイケアサービスの施設では、生徒6人ほどに対して、保育士の数が3人だった。

さらに、バックオフィスのスタッフを合わせれば、その倍以上のスタッフ数になるだろう。

このようなバックアップ体制が、施設の質を担保しているのは間違いない。とても素晴らしいバックアップ体制だと正直感動を覚えた。

 

親御さんとの二人三脚

僕が見学した放課後等デイサービスの施設には親御さんとスタッフが定期的に面談するための部屋があった。

もしかしたら、面談室があること自体は普通のことかもしれない。しかしながら、その面談室から教室の様子が見えるように設計されているのは普通ではないだろう。

面談室から子供の様子が見えることによって、親御さんは特別な安心感を覚えることだろう。

このような、ちょっとした配慮が重要なのだろうと痛感した。

 

放課後等デイサービスの1日の流れ

ここでは、ある放課後デイサービスの1日の流れを紹介する

確かに施設によって1日の流れは微妙に違うだろう。しかしながら、どこの施設でも1日の流れは似ているのもまた事実だ。

なので、参考程度に確認して欲しい。

 

① 子供達が登校

トレーニングの時間まで、学校の宿題をしたりゲームをしたりする時間だ。

 

②トレーニングスタート

生徒の自立を促すようなトレーニングがおこなわれる。

 

③子供達が下校

親御さんがむかえにきて、下校する。(施設によっては送りむかえがある場合もある)

 

放課後等デイサービスのサービス・授業内容

放課後等デイサービスのサービス・授業は施設によって様々だ。

僕が見学した放課後デイサービス施設では「掃除機のかけ方」の授業を展開していた。

施設によっては

 

・ゲームやクイズ

・外への散歩や室外活動

・プレゼン大会

・お菓子・工作作り

・クリスマスやハロウィンで制作物作成

・ディベート大会

・日常活動の訓練

 

などがあるようだ。

放課後等デイサービスの利用料

自治体にもよるが、放課後等デイサービスの利用料は基本的に7,000円〜12,000円ほどだ。

しかしながら、市区町村発行の受給者証があれば1割負担で放課後等デイサービスの利用が可能だ。(※ 参考記事:『通所受給者証とは?申請方法から取得方法までを解説』)

つまり、1回あたり700円〜1,200円で通うことが可能となる

さらに、世帯所得ごとに上限額が定められているので下の表を確認して欲しい。

非課税世帯 0円
世帯所得900万円以下 4,600円
世帯所得900万円以上 37,200円

 

どんなに多く放課後等デイサービスを利用しても、上限額までしか払うことはないので安心して欲しい。

 

放課後等デイサービスの利用料について諸注意

放課後等デイサービスでは、施設ごとに「おやつ代」を集金している施設がある。

その場合には、利用料とは別におやつ代が徴収されるのだ。

さらに、季節ごとのイベントになると別途料金が掛かる場合があるので、必ず放課後等デイサービスを利用する前に、施設に確認して欲しい。

 

放課後等デイサービスの利用方法

さて、このトピックでは放課後等デイサービスの利用方法について紹介する。

放課後デイサービスを利用するために

 

・利用できる対象者の確認

・利用の方法

・利用するための手続き

 

を理解する必要があるので、確認していこう。

 

放課後等デイサービスを利用できる対象者

放課後デイサービスを利用するためには2つの条件がある。

 

障害のある児童であること

放課後等デイサービスを利用するためには、身体障害者・知的障害者・精神障害者(発達障害も含む)でなければならない。

ただし、障害者手帳を持っていなくても市区町村から受給者証が配布されれば放課後等デイサービスは利用可能だ。

(※障害者手帳の申請方法について知りたい方はこちらの記事『【体験談】身体障害者手帳の申請・取得方法を紹介』を確認して欲しい。

 

就学児童であること

就学児童とは小学校・中学校・高校に通う6歳〜18歳までの児童のことだ。

場合によっては20歳まで、放課後等デイサービスを利用することが可能だが、原則は18歳までしか利用できないサービスだ。

未就学の児童である場合には、「児童発達支援」の利用を、18歳以上の場合には、「就労移行支援」「就労継続支援A型」「就労継続支援B型」を利用することができるので、そちらを検討するのが良いだろう。

 

・関連

就労移行支援とは
就労継続支援A型とは
就労継続支援B型とは

 

放課後等デイサービスの利用方法

さて、放課後デイサービスの実際の利用方法を確認したい。

放課後デイサービスを利用する際に留意する点は以下2つだ。

 

・利用回数

・スケジュールの組み方

 

それでは、確認していこう。

 

放課後等デイサービスの利用回数

放課後等デイサービスは児童それぞれによって通える回数が決まっている

よく勘違いする人がいるが、通える回数は一律ではないのだ。

利用回数は、受給者証を発行する際の審査で決定され利用計画が立てられるのだ。

 

放課後等デイサービスのスケジュールの組み方

放課後等デイサービスは通う児童によって利用回数が違う。そのため、スケジュールの組み方が非常に重要となる。

曜日ごとに組まれる授業が違うため、自分自身に合ったカリキュラムを選ぼう。

学校のない土日にエキサイティングなカリキュラムを組んでいる施設が多いようなので、その辺りも参考にすれば良いだろう。

 

放課後等デイサービスを利用するための手続き

放課後デイサービスを利用するためには6つの利用手続きを踏む必要がある

 

1.利用相談

市区町村の障害福祉担当窓口や障害児相談支援事業所に放課後等デイサービスの利用意志を伝え、相談する。

その際に、放課後デイサービスを利用するために必要な手順を教えてくれるはずだ。

 

2.施設の見学

市区町村の障害福祉窓口、あるいは障害児相談支援事業所に放課後等デイサービスの利用意志を伝えたら、実際に利用する放課後デイサービスの施設を見学する必要がある

その際に、施設特有の規則などを説明されるだろう。

 

3.申請書の提出

利用したい放課後デイサービスの施設が決まったら、市区町村の福祉担当窓口に、障害児通所給付費支給申請書・障害児支援利用計画案(もしくはセルフプラン)を提出する。

 

4.審査

申請書を提出したら、放課後等デイサービスを利用するための受給者証を発行するに値するかを審査される

場合によっては、面談審査などをおこなうこともあり、1ヵ月〜2ヵ月ほどかかる場合もあるのだ。

 

5.受給者証の交付

放課後等デイサービスを利用するための受給者証を発行するに値すると認められた場合には、受給者証が交付される。

受給者証は郵送、または市区町村の障害福祉窓口へ直接取りに行くことになる。

(※ 参考記事:『通所受給者証とは?申請方法から取得方法までを解説』)

 

6.利用スタート

受給者証と障害児支援利用計画(もしくはセルフプラン)が揃ったら、いよいよ放課後等デイサービスの利用スタート。

利用スタートにあたって、施設ごとに必要な書類やモノが異なるため、確認が必要だ。

利用施設とじっくり話し合って、より良い放課後デイサービス生活を送ってほしい。

放課後等デイサービスの口コミ・評判

さて、このトピックでは放課後等デイサービスの口コミや評判を紹介したい。

もし、放課後等デイサービスに通おうと思っている人にとっては十分に必要な情報だろう。

 

最適な放課後等デイサービスがわからない

 

特定の放課後等デイサービスへの不信感

放課後等デイサービスに通うならここだ

さて最後のトピックでは、実際に通うべき放課後等デイサービスについて紹介する。

通うべき放課後等デイサービスは、信頼性が高いことが重要だと僕は考えている。その観点で紹介したい。

 

LITALICOジュニア

僕がおすすめしたい放課後等デイサービスはLITALICOジュニアだ。

LITALICOジュニアでは、発達障害の児童を中心にサービスを展開している。

LITALICOジュニアを放課後等デイサービスの施設として選ぶべき理由は、株式会社LITALICOが東証一部上場企業だからだ。

上場企業であれば、いい加減な運営はできない。よって、どこの施設でも一定のクオリティが担保されているだろう。

▶︎LITALICOジュニアの詳細はこちら

放課後等デイサービスのまとめ

いかがだっただろうか。
今回は放課後等デイサービスについて紹介した。

僕が実際に見学した感想や体験を踏まえて記事にできたのは良かった。
それによって、より詳しく執筆できたのではないかと思う。

今後とも身体障害者当事者として、様々な記事を執筆したい。

 

・参考リスト

参考1:厚生労働省 『放課後等デイサービスガイドライン

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